この日、予定もしていなかったイベントの打ち合わせで午前中はフイールドを確認しながらのすり合わせだけだった。そんな事から不完全燃焼なのだが予期せず回ってきた作業が除伐材や風倒木の幹を使って丸太の椅子を90台程度切り出す事を希望されたのだ。もとより活動しなくても良い範疇ではあるものの資材は多分にあるし刈り払いの時期には早いしで数は別にして出来る範囲で協力することになったのだ。
イベントは別にして風倒木や除伐材を生かす作業になるから里山保全活動から外れてはいないだろう、と言う程度だ。
そんな事から帰宅しても物足りない。午後は昼寝をする気分にもならず退屈しのぎにお針子、いいえお針孤爺を決め込んだのだ。一着は長袖のシャツを半袖にして厚地を生かして上着にするのだ。
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もう二着は右胸のポケットの深さが足らずスマホの収納が不十分ですぐ落下してしまうからファスナーで閉じ込められる深さに仕立て直した。
たかだか5cmほど深くするだけなので、一着は半袖にし、切り離した袖先を開き当て布として深さを伸ばしたのだ。まあ、根気よく丁寧に縁かがりも面倒臭く思わないで真面目に取り組み、アイロンもしっかり当てて待針も使いようやく完成した。胸左右のポケットのデザインが異なる事になったものの実用本位の作業服なのである。
用いた布の部分は袖先の部分を開いて使ったからすり減った布地が中央にあるけれど、もとより強度が必要な個所でも無いので問題は無いし、様子に気付く人もいないだろうし十分に役立ってくれるはずだ。小生、読み手の目が痛くなるほど南魚沼の生まれも育ちも雅な家系と記述しているけれど、紫式部や清少納言などのいにしえの昔より雅な階層は貧乏であったという歴史的事実もあるから、当て布や作り替えなど当たり前田の苦楽家ぁだあ!。
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小生の周囲に補修をしたり手直しをした着衣を用いている人は知らない。まあ、小生だけだとしても恥じるものでも無いのだが、さすがに手芸材料店に行くと女性ばかりで小生以外の男性、いいえ男性モドキは見たことが無い。その上、会員証を有していて割引して購入しているのであって、どうだ頭が下がるであろうぞ、皆の衆・・・。
話せば長くなるのだがイギリス当たりの番組で「ソーイング選手権」みたいな内容の放映がたまにある。これがなかなか面白いのである。各局肝いりのドラマやキャストなど足元にも及ばない。老若男女、趣味でソーイングを行なっている人たちの中からテーマごとに競うのだが玄人はだしの人もいれば目を見張るような感性を示す人もいて気が付いた時は楽しんでいる小生である。元え!、姥捨て山では「山流し」と世間様からは評され必要に迫られて行っております…。まあ、喜界島だったか俊寛の境地である。