GITANES嗜好者の天国・フランスは遠くなった。
それとは無関係に・・・。
観光に出るグループ、食事に出るグループと別れ
一人きりで私が向ったのはタバコが売っている店だった。
1月末のパリは寒く、コートの襟を垂直に立てた上に
マフラーをぐるぐる巻いて装備したが、
GITANES嗜好者になって数年、やっとめぐってきた初めての
パリ行きに興奮していた私は、看板をあちこち見ながら
脅威的な速度で歩いていた。3日しか滞在しないのだ。
ゆっくり歩いている暇などない。早くGITANESがズラッと
並んで売られているところを見たい・・・。
小さい店にたどり着いた私は、フランス語が全くできないにも
関わらず、どうにか「GITANES全種類1つずつ売ってくれシルブプレ」
と繰り返し、全て買うことに成功。
多分満面の笑みを浮かべていたであろう薄気味の悪い東洋人(私)は、
今度はゆっくりゆっくり通りを歩いた。
行くべき集合場所であるホテルの場所も分からなくなっていたのに
気分は上々、余裕の面持ちだ。
まっすぐ歩くと実は数分の距離にあったホテルに
3時間かかってようやくたどり着いたが、そのホテルの隣に
またタバコ屋。
入っていくと、店番の女の子の背後の棚には
さっきの店では売っていなかったGITANESを発見。
「シルブプレシルブプレ」とそれを購入。そして旅の最中に
消費する分のGITANESも買い込み、これで旅の目的は達した
(商用はまったく終わっていなかったが)。
出発の日の早朝(5時ごろ)、北駅のベンチにまた一人で腰掛け、
まばらに駅を往来する人々を眺めながらGITANESを吸う。
○○行きの列車はどこか?と女の子に尋ねられはしたが、
謎の東洋人(私)はなにしろフランス語が皆目わからない。
諦めた女の子の後姿を見ながら、また次のGITANESに火をつける。
寒いなあ、でもここで吸うGITANESの
まずい美味さが本物だ・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
かなり前の話。
大体どこでもタバコは吸えたし、価格もまだまだ安く
そして円高のおかげでGITANES嗜好者にとっては
パリはやはりいい街だった。
以下引用
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NIKKEI NET
仏でたばこ値上げ、「喫煙大国」にも包囲網
フランスでたばこの小売価格が6日から平均6%引き上げられ、
1箱あたり5.3ユーロ(約850円)程度になる。値上げは2004年以来
3年ぶり。仏では2月から官公庁、交通機関など公共の場所での全面
禁煙が始まったばかり。カフェなどで紫煙をくゆらす「喫煙大国」の
イメージが強い仏だが、“喫煙包囲網”は着実に広がっている。
たばこメーカーの値上げ要請を政府が認めた。政府は計画中の大型
減税の財源を賄うのに必死。今回の値上げで販売数が変わらなければ
税収は最大で年6億ユーロ(約1000億円)増えると見積もる。
(パリ=野見山祐史)(16:00)
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現在は休止中の軟弱なGITANES嗜好者ではあるが、
もしまたパリに行く機会があったとしたら
絶対に(その数日間だけでも)吸うだろう。
そうでなければ、私にとってパリはパリじゃない。
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