GITANESをいつも買いに行っていたような感覚だ。
それとは無関係に・・・。
会社近くの外科病院へ。
事故の後の痛みがなかなか消えないからだ。
だんだん良くなっている感触はあるのだが、それでも完全とは言えない。
近くとはいっても徒歩でもあり、結構な量の雨が煩わしい。
待合ロビーには20人ほどの患者。
こりゃあ最低でも1時間は待たされるぞ、どうしようか・
と考えていると、5分ほどで第3診察室に呼ばれた。呆気ない。
3回目の通院だが、3回とも違う医師だった。
また簡単に状況を説明させられる。
医師「箇所と痛みからして、じん帯が伸びているようです。」
おお、あの有名な「じん帯が伸びている」というケガ名だったのか。
前の医師二人はそんな診断など口にせず、
「まあ、日にち薬ですわなあ。」としか言わなかったのに。
医師「伸びてはいますが、もちろん切れてません。まあ
日にち薬ですねえ。」
あ、やっぱり言った。
私「こんなに長引くんですねえ」
医師「車にはねられたんでしょ?そりゃあそうなるねえ。」
私「でも先生とは口頭でやり取りして、その後湿布薬の処方箋をもらうだけ
だから、もし次回来ることがあっても、薬の処方だけって訳には」
医師「いきませんねえ。一応みせてもらわないと。」
保険金受取額の上乗せのために通院していると思われるのが癪なだけ
なのだが、やはり医師は「診せろ」と言う。
じゃあ、せめて湿布薬をたっぷり頂戴と頼むと、1ヶ月分の処方箋が
出された。1ヶ月もすれば湿布を貼らなくても治るかも知れない。
混雑する待合をすり抜け、近くの薬局へ。
前を、傘をささずにゆっくりゆっくり歩くおばあちゃん(70歳は超えて
いる)がいた。同じ病院から出て、同じ薬局に向うのだろう。
後ろから傘に入れてやると、
婆「ヒッ!」
と硬直された。
婆「ごごごごごごごごご親切にににににに。」
そんなに警戒することはなかろう。ケガ仲間ではないか。
薬局にはその婆の息子と思しき男が座って待っていた。
どうしてお前は婆を放置して、ここに座っているのだ。
薬を受け取り、ばあちゃんより先に薬局を出る。
婆はしきりに頭を下げていた。
なぜか、探偵物語の最終回のエンディングシーンが
思い出された。
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