GITANESが名刺代わりの時期もあった。
それとは無関係に・・・。
会社から名刺を初めて持たされたとき、不思議な感慨があった。
それでやっと社会人になったような気にもなったし、
社名に縛られる人生が始まったような気がしたし、
そして当然初めての名刺だから肩書きも何もないし(販売員と
書かれていた)、ここに肩書きが入るのは何年先のことなんだろうか
などと思ったものだ(今では肩書きがまったく気にならない。
諦めてしまったのだろうか)。
正月を迎えると、名刺を貰う頻度が劇的に増える。
別に新しい出会いが目白押しになる訳ではない。
留守中にあいさつにきた取引先が、名刺を置いていくのだ。
新年のあいさつに来た足跡だけでも残していこう
という考えである。
少なくとも私は、同じ人の名刺を何枚も集める趣味はないので
非常に迷惑、いやもったいない気持ちでいっぱいになる。
先日抽斗の中をごそごそやっていたら、ナントカ広告のナントカ
という奴の名刺だけでも8枚出てきた。
本当にもったいない。
そもそも、新年だからといってわざわざあいさつになど来なくて
いいのだ。
中には「あの取引先は正月にあいさつにも来やがらない」などと
気分を損ねる奴もいるだろうけど、私はそうじゃないのだ。
だからいつもあいさつにだけ来られる人には、
「あの、あいさつになんか来なくていいから。その分
新規開拓か何かやったほうがいいよ。」と言うのだが、
「またまたぁ~。」なんて感じで、まともに受けとってくれない。
本当に不要なのに。
そして、会えなかった時の置き名刺も要らないのに。
その人の名刺が10枚たまったら、金色のカードに格上げされるとか、
でっかい名刺になる なんてことなら少々の遊び心も感じられるが、
地球にもやさしくないし、会社の印刷費もムダに遣うことになるし、
こっちは邪魔になるし、他人様の名刺を捨てるのには罪悪感が
あるし、まったくいいところ無しなのである。
留守中の訪問については、事務所スタッフがきっちりと報告してくれ
るから大丈夫だし、止めませんか、置き名刺。
とここで言っても何の役にも立たないのだが。
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