明治ミルクチョコレートは

GITANESは休止したのでタバコチョコレートを始めようか。
それとは無関係に・・・。


この時期、私のような者でもチョコを恵んでくれる奇特な
方々がいらっしゃって、珍しいチョコや手製のものまで
いただける。ありがたいことだ。

売っているモノではあの店のあのチョコ・と好みはあるが
それはあまり色んなチョコを知らない狭い世界でのことなので
この時期だけ初めて目にするチョコに出会うのは面白い。




さて、明治のミルクチョコレートはなぜうまいのだろう。



幼い頃もチョコレートが好きだったが、そこは子どもだから
一、二欠片とか、あるいは一列だけ
なんて与え方をされていた。
食べ過ぎると鼻血が出るから　という理由からだったが、
チョコを食べて鼻血を出したことはなかったはずだ。
オトナになったら板チョコを誰にもあげずに一人で食べてやるんだ、
ついでにレディーボーデンのでっかいアイスクリームを
一人で一気に食べるんだ
と、オトナへの野望を膨らませるＳＧＣ少年だったのだ。



渋い包み紙のミルクチョコレートはこの上なく魅力的で
もうあの包装を見ただけでチョコの味がはっきりわかるほどの
感じだった。




１粒で何百円もするチョコレートも買えるようになり、たまには高級な
チョコを食べるのだが、さすがに高級チョコはうまい。子どもの食べ物では
ないような風情である。


で、そちらを一度知ってしまったらミルクチョコレートを食べることが
できなくなるか
と言うと、そうではない。
相変わらずミルクチョコレートも美味い。今の言い方だと
「普通に美味い」のだ。



明治のミルクチョコレートはなぜうまいのだろう。







３年前に亡くなったオヤジの仏壇に今朝、
明治のミルクチョコレートを供えたのは母親だ。

高級なチョコなど知らない彼女だから、そのチョコレートこそ
チョコレートなのだろう。

そしてバレンタインデーには、そのチョコでオヤジとつながりたいのだろう。





そうか、そういうのもアリだ。
普段のチョコレートを、普段手が届かないところにいる人に
届けようとする。そういうことだ。


そんなこんなで、
明治ミルクチョコレートは結局美味いのである。



※ＳＧＣは明治製菓から一銭ももらってません。