the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 






GITANESの1本目は、すぐ2本目を呼ぶ。
それとは無関係に・・・。




夜だ。


暗がりでタバコを吸ったことがあるだろうか。
それもほぼ無音の部屋で。



手を伸ばしてタバコのパッケージを手に取り、
スライドさせて1本取り出す(GITANESの場合)。


ライターに火をつける。
その時だけ、部屋が明るくなる。

フィルターが逆になっていないか確かめ、
先に火をつける。




ジジジ・・・



この音が、官能的なこの音が堪らない。



さて・・・



だ。
いつもタバコに火をつけて頭に思い浮かぶ言葉は

さて・・・

なのだ。


窓から入ってくる光のせいで、甘い異臭の煙の帯が
ゆらゆらするのが見える。

ああ、また部屋の匂いが元通りだ。



灯りを点けようか。

いや、別に何を見たいわけでもないし、いいか。



指先がほんのり温かくなってくる。

そろそろ指に火が燃え移る。
灰皿に押しつぶし、火を消す。




ギィ
と椅子がわずかに軋む。

さっきまで何をしていたのだろうか。
これからの予定は何だっただろうか。



ジジジ・・・

2本目はさらに美味く、さらに官能的な音を立てる。



さて・・・。


」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」



という夢を見た。

もう5年も吸っていないのに、GITANESというものは
なんとも誘惑が上手だ。

その手にはのらない。




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