the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 





GITANESが加わったらさらに混沌とする。
それとは無関係に・・・。

ロイズ(ROYCE')のポテトチップチョコレートを知らないという不幸な
人のために説明すると、スライス系のポテトチップにチョコレートのコーティングが
なされているという、まあ簡単な説明ですべて言い尽くせるほどの商品なのだが
これがうまいうまい(と過去何度も書いているけど)。

チョコレートを食べて「あ、口中が甘くなりすぎて、塩気のものも食べたいな」とか、
ポテトチップスを食べていて「甘いものもあったらいいのにな」という状況を
同時に叶えてしまうという、なんと安直な、なんと暴力的な短絡的な、なんと悪魔的な魅力的な
シロモノである。
決して出会ってはいけなかったもの同士、悲劇的な邂逅とも言えよう。ロミオとジュリエットだ。

これを口に運ぶ手の動きは止まらない。もう止まらない。
このままではやがてカロリーが体内で飽和点を迎え、北斗の拳の雑魚キャラのように身体が爆発
するのではないかという一抹の不安を抱えながら、それでも手が勝手に動くという現象は止まらない。
ほとんどの、他の出来事などどうでもいいと思える。


さて、須賀敦子全集をじっくりじっくり読み続けている。
文庫全8巻で、現在は2巻の前半。まだまだ楽しみは続く。
本当に面白くて、ほとんどの、他の出来事などどうでもいいと思える本である。

ここで、
「この味以外のことなどどうでもいい」と思わせるポテチチョコを食べながら
「食べ物の味など忘れてしまう」と思わせる本を読んだらどうなるだろうか。
どんな盾でも貫いてしまう矛で、どんな矛をも弾き返す盾を打ったらどうなるだろうか
というのと同じ試みである。
あの中国故事を実体験で検証できるなんて、得難い経験だ。

さてどうなったか。

幸せが倍になった。







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