the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANES臭のないネクタイ。
それとは無関係に・・・。

セッテピエゲ
というのは、原則的に布を折った
だけで形を整えたネクタイのことを言う。
七度折っているからだと。
特長はその風合いで、軽くてスカーフのように
ソフトなネクタイである。

セッテピエゲのネクタイにシミが
ついてしまったので、職場近くのクリーニング店
に持ち込んだ。
折り目のエッジもソフトなので、そこも
説明しておいた。
そもそも、セッテピエゲでなくてもネクタイ
というのは折り目をくっきりつけない
ことが肝心である。
シワになったネクタイに自宅でアイロンがけ
する際にも覚えておいた方がいい。
スチームアイロンなら少々浮かしながら
スチームをあてるようにして、決してネクタイ
に上から圧力をかけない。
書けてしまったらエッジが折り紙のように
くっきりはっきりしてしまい、まるで貧弱な
ものになってしまうのだ。

さてネクタイを引き取りに行った。
見事にペッチャンコになっていた。
スルメや木の板のようにパキパキに
平たく、エッジは手が切れるような
端正なたたずまいである。


私「あの、しっかりプレスしてしまったん
ですね」
見慣れない店員さん「あ、そうですか」
私「いやあの、ネクタイってあんまり
しっかりプレスせずに・・・」
店員「私、どんな仕上げしたのか知りませんので。」


この、オフィスの近くにあるSクリーニング
では以前、シアサッカーのスーツを潰された
ことがあった。
パンツの丈が20%ほども縮み、幅も縮んで
穿けなくなってしまった。上着もシアサッカー
どころか蛇腹状になっていた。
その際は店頭のスタッフさんが私より先に
気づき、
「これはちょっと・・・」と言い出したのだった。
そして真摯にお詫びされ一応の弁償も
してくれたのでその後もしばしば利用していた
のだが、
「私はどんな仕上げしたのか知りませんので。」
のあとに言葉が続かない人がいる店には
行けないのが自然だろう。


私「いや、いいですいいです。」と手を振って
店を出た。
地元では大手のクリーニング店で、その支店は
20年ぐらい利用したかなあ。
長い付き合いだったが、終わるのは一瞬だ。




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