the other side of SmokyGitanesCafe
それとは無関係に・・・。
 




GITANESのための灰皿を撤去したら
机の上がスカスカになった。
それとは無関係に・・・。


店舗改装工事の類の仕事がある時期には、いつもより一層
初対面の人と会う頻度が跳ねあがる。
自分の名刺がどんどん減り、他人の名刺がどんどん増えていく。
他人の名刺が増えていくもんだから、ただでさえ他人様の顔を
憶える能力に欠けている私は、もう誰が誰なのか、会ったのか
会わなかったのかさえわからなくなる。


名刺を交換して、一頻り「この度はありがとうございました」
なんてお礼を言われ、
「いやいや、こちらこそありがとうございますどうもどうも」
なんてペコペコお互いに頭を下げる訳である。
初対面の人といろいろと探り合いながら、時候のあいさつから
日常会話のやり取りをするのはあまり好きではない。
だから単刀直入に仕事の話に入ってくれれば助かるのだが、
なかなかそんな人はいない。
「暑いですね」「寒いですね」とか
「なかなか厳しいですねえ最近」とか、
「お噂はかねがね」などから始まって、お互いの会社の最近の
業績や業界の流れなんかの話になる。

ひどい人になると
「どうっすか最近?」なんて訊き方をするヤツもいるが、
「くるぶしが痒いですねえ」なんて正直に答えるわけにも
いかないので、
「はあ、まあなんとか」なんて、何の答にもなっていない返事を
する。
何の答にもなっていないのに、
「はあ、そうですかぁ」なんて返事が返ってくるのが空しい。

名刺の最も目立つ場所に、
「社交辞令不要、あいさつは短く」と刷っておくのがいいかも知れん。


さて目の前に先週もらった名刺が20枚ほどある。

そのうち名前も顔も会話の内容も一致するのは5人。
顔はわかるという人と、顔は忘れてしまったが会話の内容は
憶えているという人も何人か。

3名は、顔も浮かばず商談の内容もわからず、そもそも
会ったのかどうかさえも定かではない。

私にはやはり、基本的なビジネスマンとしての才能が
欠けているのかも知れない。




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GITANESの葉は黒い。そして見た目通りの味がする。
それとは無関係に・・・。

イヌが中庭に侵入し、モミジの根元を激しく掘ったため
根の一部が露出してしまった。

土を購入して足してやろうと、会社の帰りに
ホームセンターの園芸コーナーへ立ち寄る。
残念ながら私はそっち方面の知識が全くないので、
係りの人にいろいろ尋ねなければならない。

かなり若い男の子がそのコーナーの番をしていた。

私「土について、分かる?」
彼「はい。」
私「ええと、植木の根元に土を足したいんだけど、
  どれを買えばいいの?」
彼「ああ・・・・根元・・ですねえ」
私「はい」
彼「何の木ですか?」
私「モミジ」
彼「あ、モミジですか・・・ちょっと、土に詳しい人が
  もう帰ってしまったので、わからないんです・・・」


どうして木の種類を尋ねたのだろうか。

他の種類の木なら分かる・という様子でもなかった。


私「あ、じゃあまた明日来ます」
彼「申し訳ありません」

もうすぐ冬だ。
屋外の園芸コーナーは寒かった。




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音痴  



GITANESを吸いながら人から離れて
時間をつぶした法事もあった。
それとは無関係に・・・。


近くの葬儀屋で義母の7回忌。早いものだ。

法事だからもちろん楽しいものではないのだが、
それでもこれは何とかならんものか
と感じるのが二つある。

一つは料理である。
葬儀屋にお任せの仕出し弁当なのだが、
蓋を開けた瞬間に嫌いな匂いが立ち込めた。
それぞれの料理も不味く、ごはんと漬物だけ食べて
早々と蓋を閉める。
そりゃあ先日の菊乃井の弁当と比べている訳では
ないけど、それにしてもあまりにもあれだ。
値段だけはそれに近いのに。



もう一つは坊主の読経。

これがあまりにもひどい。
テンポが一定しない、強弱もムラがある、
変なところにブレスが入る、咳払いも間が悪い、
つっかえる、つまる、のびる、戻る・・・。

そして、音痴この上ない。
どれぐらいひどいかと言うと、オマリーの六甲おろし
の方が上手に聞こえるほどの代物なのだ。

そして読経後の説教は、全然ありがたい話ではなくて
「ボクのブータン旅行記」になっていた。
そしてその話には、まったくオチがなかった。


朝から続く頭痛に拍車をかける、そんな坊主に
また十三回忌で会わなければならないと思うと、
今から憂鬱である。



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