前々々々々回に続き、北海道新聞社「マンガほっかいどう弁」を参考に、北海道弁を紹介しましょう。北海道弁は全国共通語に誓いとされているので、北海道弁だと知らずに使っている人もいます。
「ひゃっこい」「しゃっこい」ともいう。冷たいという意味の形容詞。
「ひろっぱ」漢字で書くと「広場」で全国共通語なら空き地の意味になるが、開けたところ、都市をさすばあいもあります。
「ふっつける」くっつけるの意味。
「へちゃむくれ」「へちゃもくれ」ともいう。みったくなしという意味。相手の容姿を罵る言葉。
「へっちゃら」平気の意味。
「へなまずるい」「なまずるい」ともいう。ずるいちいう意味。
「べろすけ」「べろっと」とも言う。なにもかも全部という感じを表す副詞。
「ぼう」追う。「ぼいかけまわす」は追いかけまわす。
「ぼうがしら」監獄部屋(たこ部屋)の幹部。労働者を「カシのこん棒」を持って監視する。能率の落ちた者や、逃亡をはかったものを殴りつけ、ときには殺した。棒を持った頭の意味。今は監獄部屋(たこ部屋)はありませんが、開拓の歴史として、そういうこともあったということです。
「ぼっかける」追いかける。
「ぼったくる」追い回す。追い払う。ぼったくりの店とは意味が違う。
「ほっちゃれ」放卵、放精後の鮭。体力を使い果たし、傷だらけで、不味い。転じて疲れて元気の無い人に「ほっちゃれみたいだ。」という。
「ほまち」内密の収入。へそくり。物を隠す場合もいう。
以上、ハ行ヒ段以降の言葉をかいつまんで、書いてみました。
「タコ部屋」について:聞くところによると、本当に悲惨で、朝は暗いうちから、夜遅くまで、わずかな食事で働かされていた。枕は丸太ん棒で、起床時は端を木槌で叩き起こされたという。死ぬことをいとわず働かされ、実際死んだ人も多数いたという。外国人も多数いたといいます。北海道開拓の裏でこのような人たちがいたことを、忘れないで欲しいと思います。
したっけ。2009.07.03