年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

国事探偵

2010年11月03日 | 福神漬
明治の自由民権家の本を読んでいると、国事探偵というのが出てくる。政府が政治運動をしている人達の身辺を調査している人達のことである。彼らは調査する共に,
福島事件では事件を捏造し弾圧を図ったようである。これらは今では文献となって図書館で読める。いまテロリストの情報が漏洩して問題となっているが明治の世はおおらかで国事探偵が植木枝盛の家に入り込んで動静をうかがっていたことも文献で出てくる。
 福島事件の花香恭次郎は唯一の東京士族であったので、彼の身辺調査を国事探偵が行わなかったのだろうか。後に東京の警視総監となった三島通庸のことだから可能性がある。ただまだ文献は見つかっていない。
 福神漬の語り部である鶯亭金升(長井総太郎)は15歳位の年から團團珍聞・驥尾団子に投書し掲載されるようになった。花香の東京の親戚は少ない。養子先の花香家と長井家・戸田家(戸田伊豆守氏栄=浦賀奉行)である。国事探偵は根岸に住んでいた長井少年の周囲を探ってもおかしくない。
 明治16年、鶯亭金升は團團珍聞の投書家から、社員となった。何があったのだろうか。とほぼ同時期に團團珍聞編集者梅亭金鵞が福神漬の命名を行っている。
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