石井研堂の明治事物起源「缶詰の始まり」に出てくるエトロフ島探検した近藤重蔵を調べるため、都立中央図書館で江戸漂流記総集を借りだした。そこには対談集があって、江戸時代の海運事情が解った。河村瑞賢によって江戸時代初期に日本全体の海運網が整備された。米の輸送を中心とした海運は商業都市大阪が中心となる事となった。実際関東から大阪方面に向かう競争力のある物資は肥料用の干鰯位しかなく、巨大な消費都市である江戸に向かって関西方面から米・塩・酒・木綿等の物資は海運で大量に輸送された。さらに需要が増え、輸送量が増える年末年始は日本近海の天候が悪く、海の遭難が増える運命であった。
幕末に諸外国が漂流民返還を口実として日本に接近したのはこの様な裏事情がある。河村瑞賢は伊勢から上京し、土木工事の盛んな江戸で漬物を販売し、縁故を作り豪商となった。河村瑞賢の漬物は福神漬の元祖ともいえるものだったという。日本海上輸送網を作った人と多少の縁があって福神漬元祖とも言われたのでしょう。
幕末に諸外国が漂流民返還を口実として日本に接近したのはこの様な裏事情がある。河村瑞賢は伊勢から上京し、土木工事の盛んな江戸で漬物を販売し、縁故を作り豪商となった。河村瑞賢の漬物は福神漬の元祖ともいえるものだったという。日本海上輸送網を作った人と多少の縁があって福神漬元祖とも言われたのでしょう。