年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

再び流山の市立博物館へ

2020年11月14日 | 宅老のグチ
千葉県流山市博物館へ7月にチョットの時間訪問し、その後コロナ下で少し,味醂(みりん)関係の本を読んだ。戦前の漬物関係の文献では味醂漬というものがあって、戦後には消えている。多分戦後の食糧の困難機に酒の一種とみなされていた味醂は漬物用に回されることなく、飲食店需要(ウナギ等)と飲用と味付け(甘味と照り)でほとんど漬物として味醂は使えなくなり、さらにサッカリン等の代替甘味料の普及で消えたと想像される。今度の消費税改定で味醂は酒扱いとなって調味料の所に味醂は酒ですと表示があって10%の税率となった。
 流山博物館の二階には常設の展示物があって、三種の展示が強調されている。貝塚と味醂と近藤勇の捕縛地という事である。30石の木の樽が展示してあって、この大きさの樽は家の漬物貯蔵の樽と同じだった。展示物の樽で見かけない樽があって、普通は樽は下から上に末広がりになっているが上の部分が狭くなっている樽があった。この件で学芸員に尋ねたが不意打ちの質問だったようですぐには解明できなかった。流山の博物館訪問後、野田市郷土資料館へ行ったとき、その樽の用途が解った。醤油の大きな樽に材料を入れるとき、樽を担いで梯子を上るので、液体とかの内容物が漏れないようにすぼまっている。これを担ぎ桶と言うらしい。今は機械化され、多分樽を使っている所しか知らないだろう。漬物業者も今は機械化され、漁業の網のようなものに材料を入れ、フォークリフトかクレ-ンでつり上げ下げたりしている。かなりの重労働で発展途上国に漬物原料産地が移転しても現地でもやはりフォ-クリフトが使われている。フォークリフトはハンドルが左右関係なく使用できるので日本の上質のガソリンフォ-クリフト中古車は高く海外に売れる。多大今はガソリン品質が日本と途上国が違うので改造費の関係でた高く取引されていないろうだ。この件で驚いたのは築地でフォ-クを十数年ぶりに買い替えたとき、最初に買ったと時の価格より下取り価格が高かった。もちろん物価が上がっているのだが信じられない下取り価格だった。この件でフォ-クの営業マンに理由を尋ねると海外に輸出されるという。特に使い方の解っている得意先と運行状況を見ているようだ。
 追加の記憶
今の漬物の重石は衛生に気を付ける工場はステンレス製の金属重石、普通は原料の所はコンクリート製の重石で中に鉄筋が入っていて、上部に吊り下げやすいように輪の部分がある。従って重石の上げ下げは楽になった。しかし塩分によってフォ-クリフトは錆びやすい。
コメント
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