雨引観音の水中花を見てから日光へ向かいます。前日のキスゲ平園地のHP情報に、500段より下で見頃、500段より上では5分咲きと掲載されていました。異常な暑さ続きのため平年以上に開花のスピードが早い様子で、小丸山山頂近くの草原でも見頃を迎えていることを期待して、車を走らせます。しかし上空の天気が不安定で、日光方面には積乱雲が発達中。霧降高原に到着すると、赤薙山から女峰山方面には灰色の雲が立ち込めています。レーダー画像を見ると、ちょうどキスゲ平園地の西側で急速に積乱雲が発達中で、一雨あるかもしれません。
ニッコウキスゲが見頃を迎えているため、いつもと違い大勢のお客さんが訪れています。下から見上げるとニッコウキスゲの黄色い花が草原いっぱいに開花している様子がわかります。しかし小丸山方面の雲行きが怪しい状況です。雷雲の通過には30分かかりそう。でも雷鳴が聞こえないので出発することにします。
300段近く階段を登り散策路を歩くと、ニッコウキスゲが満開です。正面は小丸山。
振り返ると、こちらにもニッコウキスゲが満開
500段近く登ると、階段沿いの視界が開けます。小丸山山麓の斜面も一面オレンジ色に染まっています。
赤トンボが飛び交っています
ここで雨がぽつぽつ降り始め、積乱雲の北の端がかかり始めたようです。降りが強まってきたため、混雑が予想される避難小屋ではなく、その手前で園地から一旦出て、シロヤシオの森で20分ほど雨宿りしました。
積乱雲が通過して雨が小やみになってから散策再開です。雨に濡れるニッコウキスゲ。正面の草原は一面オレンジ色に染まっています。今年は花数が多いようです。
雲が切れて青空が見えてきました
青空が広がった瞬間。見事な景色が広がります
ヤグルマソウが咲き始めていました
二つ目の展望デッキからニッコウキスゲの群生地を見下ろします。正面にはうっすらと高原山を遠望します。
ニッコウキスゲ満開の斜面をズーム
標高1500m付近がピークのようです
雨に濡れたカラマツソウ
標高1582mの小丸山展望台からの眺望。正面に高原山、その左奥に男鹿山塊を遠望します。
小丸山山頂付近でもニッコウキスゲが開花しています
山頂に咲くアカショウマ
回転扉から外に出て、標高1610mの小丸山にやってきました。正面は標高2010.5mの赤薙山です。雨もあがり、天気は小康状態です。
山頂ではコメツツジが咲き始め
天気が安定してきたので、ゆっくりと階段を下ります。
再び展望デッキからニッコウキスゲの群生を見下ろします
下側の展望デッキから見上げます。斜面がオレンジ色に染まります
咲き乱れるニッコウキスゲをズーム
遊歩道から見上げます。想像以上の花の密度に圧倒されます。周囲に柵を設置して鹿の食害から守り、地道な補植活動によりこここまで素晴らしい群生地を作り上げてきたのでしょう。いつもは霧の季節に訪れるので、ここまで素晴らしい景色に巡り合えたのは初めてです。
再びトンボをズーム
再び日差しが戻り、湿度が上がってきました。気温は20℃前後で猛暑にうだる下界とは違って快適です。
最後にニッコウキスゲの花をズーム
昨日は一雨あって開花が促進されたことでしょう。今日のキスゲ園地のHPには「園内全体で見頃です!」と掲載されていました。雨に降られましたが、ちょうどベストなタイミングで訪れることができました。