木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




「暑さ寒さも彼岸まで」の格言にあわせるかのように
昨夕から急に涼しくなりました。
朝の空には薄雲に囲まれ、三日月が
おぼろげに浮かんでいました。

さて、「カッター」と言えば折れ刃式の文房具を
誰もが連想します。
木工を始めた頃、カッターという言葉が出てきて
「あんな物で、木が切れるのか?」と思ったものです。
でも、cutするものは何でもcutterですよね。
cost cutter=カルロス・ゴーン氏なんてのもあります。
木工でもっとも一般的なカッターは写真の刃物です。
厚手の回転式の刃物で昇降盤に取り付けて使います。
基本的には刃物の厚さの分、木をカットして
溝をつけて行きます。
したがって、自分が多用する溝の幅の数だけ必要なります。
私の場合は、5mm 6.4mm 9mm 15mm 21mm を持っています。
薄い刃物の間にシムを挟む自在式もあります。
また、所定の幅より狭い刃物で、フェンスをずらし
数回削り寸法に持って行くと言う方法もありますが、
基本的な幅は持っていた方が便利です。
丸ノコの数倍も厚いので切削抵抗も大きくなります。
無理をするとキックバックや材料の破損、
それに伴う指の切断などが起こります。
もっとも危険な刃物の一つです。
溝を掘る時には数回に分けて、最終的な深さに
彫り込んで行くようにします。
また、直接部材を手で押さえるのではなく、
「押さえ棒」などを使うのもけがの予防には有効です。
アメリカ式では溝掘りはルーターの仕事ですが、
カッターの方が仕上がりが数段きれいです。
また、ジグの工夫で面取りなども出来ます。
機械木工では必要不可欠な刃物です。

先日の台風で、伊豆の知り合いから、職場の
倉庫の屋根がめくれたと写メがありました。
山荘が心配なので、朝仕事を済ませたら
伊豆に向かいます。

それでは行ってきます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )