30代の頃から事あるごとに高校時代の友人たちと「40歳になったら温泉旅行へ行こう」と話していた。しかし気が付けば40歳を過ぎてしまい、それから数年の月日が流れてしまっていた。そして「このままじゃすぐに50代だ」と三年遅れで行く事になった。決まる時はそんなものだな~と思いつつ、23日(水祝)の昼過ぎに新宿駅で待ち合わせをして、「旅前酒」を私お薦めの「ベルク」で乾杯し、小田急ロマンスカーに乗り込み箱根湯本を目指す。
酔いも手伝い押し寄せる波のように続く会話の中で「次は終点箱根湯本~」のアナウンスが流れ、あっと言う間に約1時間半の乗車は終わった。景色を見る暇もありゃしない。
駅構内にある箱根カフェの箱根プリンを購入。長壽卵とフレッシュミルクで作った濃厚なプリン。器が卵型である。宿でのデザートにしよう。
箱根湯本駅から歩いて宿へと向かう。この街道は「箱根駅伝」でも使用されるそうで商店街には「歓迎箱根駅伝」も旗が見える。ちなみに1/2の往路はお昼頃、1/3の復路は八時頃通過するそうだ。
熱海とはまた一味違う温泉街をふらつきながら宿に到着。部屋に入るとまずビールで乾杯。ひと休みした後、宿ご自慢の登録文化財指定の「旧岩崎別邸と茶室」、須雲川より引き入れた清流、そして四季折々の木々や草花日本庭園に囲まれた約1万坪に及ぶ回遊式日本庭園を散策する。そんな散策は今まで私たちにはなかった選択肢であったが、すっかりそれが似合う御年頃になっていた。
そしてお待ちかねの入浴タイム。露天風呂は日本庭園に面しており、開放感が気持ち良い。入浴後はまたビール。もうその時点でベロベロである。会話の多くに「何だっけ?あの~」と単語が出て来ないことも少なく無く、ヒントやジェスチャーでみんなでその言葉を探し出す。終始修学旅行気分のまま夕食→ビール→入浴→ビール→プリンを繰り返していると、クリスマスイブを迎えていた。
昔だったら明るくなるまで話し続けていたものだったが、翌朝は6時起床と言う事もありそそくさと布団に入った
目を閉じたと思ったらもう目覚ましが鳴っている。最後の入浴はまだ薄暗い中、小鳥のさえずりを聞きながら惜しむようにゆっくりと露天風呂に浸かる。目を開ける度に空の色が変わって行く。朝食は時間が早いとの理由で間に合わなかった。事前にチェックしておけば良かった。大失態である
7時にチェックアウトし、「先程来たばかりの」箱根湯本駅から小田原駅へと向かう。小田原駅で新幹線の出発時間までのわずか18分間で慌ただしくお土産を購入し、簡単に朝食を済ませ、新幹線に乗り込んだ。車内は通勤客で満席状態の為、デッキで約30分間立ったまま東京へと帰った。
箱根滞在17時間の慌ただしい旅だったが、「ドテラ盗難事件」「手袋紛失事件」「謎のLEE」「乗車券紛失事件」「ホテルスタッフの視線」「心霊写真事件」等短時間でも内容はそれはそれは充実しており、終始笑っていた気がする。仲間っていいものだとしみじみと思う。また次回までくれぐれも元気で、それまで一生懸命仕事をして遊びましょう。
次回は京都「弾丸」ツアー(大人の修学旅行編)を計画中である。お楽しみに
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