「そうだ!落語に行こう!」と突然思い立った。そして場所は新宿末廣亭と決めていた。もう久しく訪れていないが、私が知っている寄席(小屋)の中ではビルの一角ではなく単独の建物で一番風情がある好きな小屋である。休日前日に調べてみると六月上席の番組表には木久扇・小朝・正蔵・三平とそれほど落語に詳しくない私でも知っているような著名な噺家がずらずら出演予定だったので、さらにテンションが上がりつつ、先週同様この日も普段より早く起き、10時過ぎには新宿へと向かっていた。
新宿と言えばいつものベルクに寄って軽く腹ごしらえである。喉が渇いたので一緒にビールも頼もう。午前中なのに・・・休日万歳
開場時間10分前に末廣亭に到着すると・・・すでに長蛇の列が出来ていた。さすが皆さんよく知ってらっしゃる。
木戸銭2700円を支払い、館内に入る。ここの素敵な所は舞台両側に畳の桟敷席がある事と入口から入ってすぐが舞台である事である。つまり新宿の喧騒を扉一枚隔てて全く別世界に連れて行ってくれる素敵な小屋なのである。前から七列目の右角の席を確保する。来場者は次々と入場し、二階も含めてあっという間にほぼ満員状態。隣に座ったおば様と落語談議に花が咲く頃、軽快な出囃子と共に二ツ目の林家たこ平から昼の部が始まる。いつものように落語あり、マジックあり、漫才ありと様々な出し物で楽しませてくれる。特に三味線漫談の三遊亭小円歌の「どといつ」には魅了された。そして私の好きな小朝はやはりさすがの貫録だった。気が付けば正蔵が出る頃には16時を迎えており、あっという間の4時間だった。木久扇はお休みだったが代役の三遊亭歌武蔵を始め春風亭勢朝、古今亭柳朝もなかなか素敵だったな~。ちなみに私は昼の部で帰ったのだが、この日は入れ替えなしなので、夜の部も鑑賞も可能だった。でもそうなると合計九時間・・・またそれは次回にしよう。
さて今回ちょっとシンプルでお洒落だな~と思った話を一席・・・
お侍さんにお祭りの開催期間を訊かれた店員が「五日・六日」と教えてしまった。あとで店主に確認すると実際には「九日・十日」だと判明。すぐに訂正しに向かうが、道は大混雑している。その中からようやく先程のお侍さんを見つけたが名前を知らない。そこで店員は大声で「五日、六日~っ」と叫ぶと、お侍さんが振り返り「なにか、ようか?」と答え、店員が「九日、十日~っ」と叫んだ・・・。お後が宜しいようで・・・(分かるかしら?「七日(なのか)、八日(ようか)」なのよ)
帰りに入ったラーメンは今一つだったが、それでも私の満足度数が減る事は無かった。
タイムズスクエアには中村俊輔が大きな広告が掲げられていた。いよいよ今夜からワールドカップ開幕である。閉幕後にこの看板がそそくさと撤去されないような俊輔の活躍を祈りたいものだ。
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