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東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業50年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

まだ大丈夫そうだ

2010年07月06日 09時47分16秒 | ニュースの話

先日の新聞記事。

葬儀場の近隣男性(53)が「家の2階から出棺の様子が見え、精神の平穏を害されている」として目隠しフェンスを高くすることなどを求めた訴訟の上告審で、最高裁はフェンスを1.2メートル高くするよう命じた1、2審判決を破棄し、男性の請求を棄却した。判決は「社会生活上の受忍限度を超えていない」と判断した。男性の逆転敗訴が確定した。

法廷では『出棺の様子が見える場所は原告宅の2階に限られる』『葬儀の実施は月20回程度』『ひつぎの搬入と出棺は速やかに短時間で行われている』ことなどを挙げ、「原告が強いストレスを感じているとしても、平穏に日常生活を送る利益を侵害しているとまでは言えない」と述べた。

1、2審判決によると、男性は1994年に自宅を新築、2005年に道を挟んだ東側に葬儀場がオープンした。男性は「棺が運び込まれる様子や遺族や、参列者の表情がはっきり見えるようになり、2階の窓とカーテンを閉め切るなど穏やかな気持ちで生活する権利が侵害され、日常生活に相当の影響を受けている」と主張。葬儀会社側は「葬儀場は高度な公共性がある。フェンスを高くするには、費用がかかるうえ、威圧感が増す」と反論していた。

実際月に20日も目の前で葬儀が行われていたらいかがなものだろうか?主張には出ていなかったので御経は聞こえなかったのだろうが、目の前を黒装束の参列者が行き来するのもあまり気持ちが良いものではないのかも知れないな~とは思いつつもそもそも私自身が「死」に対して余り嫌悪感を持っていないのでその男性とは最初からスタートラインが異なる。もしも墓地の隣に住む事になっても(あえて選ぶかどうかは別として)特別違和感を持たないと思う。以前「おくりびと」でも書いたように葬儀の場はどこか厳かな感じがするのだから仕方が無い。



最近の「消費者過保護」の時代に最高裁でこのような判決が出た事はこの国はまだまだ大丈夫そうな気がする。

ちなみに先日お通夜の意味を「お通夜は故人と最後の夜を過ごす食事会」と解説していた。改めて「ラストナイト」「ラストディナー」の場なんだよな~と位置付けると感慨深いものがある。

有限会社やな瀬不動産


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