家族が義父母たちと旅行に出掛けた。全く誰もいない夜はいつ以来だろうか?
「彼」がいるので飲みには出掛けらないものの、そもそも最初から出掛けるつもりはなく、こんな静かな夜をじっくりと満喫する為、終業後に久し振りのコンビニ弁当を購入する。最新のお弁当事情に感心しながら、つまみとスイーツを併せて購入して、家路を急ぐ。帰宅して薄暗い部屋の電気を次々と点け、「彼」に出迎えられる。すぐに散歩に連れて行き、風呂に入り、リビングに座る。
誰とも喋らない・・・たったこれだけのことにテンションがちょっとだけ上がる。事前に冷やしておいたグラスにビールを注ぎ、野球中継を楽しむ。緊張感が全く無いのですぐに酔ってしまい、「彼」を抱えて寝室へと向かう。
二晩あると飽きる事は目に見えているが、たまにはこんな夜もいいもんだ・・・・・・と今夜はそう思うに違いない。今日は早く帰ろうっと