希望の路線や駅が絞られたら、いよいよ実際に部屋を見てみようってことになる。
すでにネット等で物件が絞られていたならば別だが、絞り切れず不動産業者を訪問する場合は・・・探しているうちに頭が混乱してくるので、まず最初に最低限譲れない条件(賃料の上限予算、駅からの距離、二階以上、風呂・トイレ別等)を優先順位で箇条書きにしておくと良いと思う。
また部屋ごとに画像に残しておくと、あとで帰宅してからわかりやすい。そして大事な事は「予算以上の物件は見ない事」である。あと数千円出せば良い物件が・・・と言われることがあると思うが、当然賃料設定には意味があるので、数千円の差で設備が整っていたり、築年数が新しかったする。すると次第に数千円の感覚が麻痺してしまうので、さらに上を望んでしまうのでキリが無い。あくまでも事前に決めた予算内で探す事がベストである。もちろん値段交渉が出来れば別であるが・・・
また駅から離れると当然賃料も安くなる。予算からすると駅から離れなければならない場合もある。しかしもしバスで駅を利用するとすれば、当然バス代が別途必要となるし、自転車ならば駐輪代、バスの終電が終わってしまったり、雨の日だったりするとタクシーを利用するかも知れない。自力で歩ける距離ではない場合はそれらも考慮する必要がある。
以前案内時に「何を見たら良いんですかね?」と訊ねられたことがあったが、初めての部屋探しだとそりゃそうだろうと思う。ポイントとしてはネットでは分からない「実際の日当たり具合」「隣接している建物」「夜道の暗さ」・・・等であろう。
また廊下や階段、集合ポスト等の共用部の綺麗さでオーナーさんや管理会社の物件に対する姿勢も分かる。ちなみに内覧時が夕方や夜になってしまっても、ある程度の日当たり具合は確認出来る。その部屋に入った時、そのお部屋がほわ~んと暖かければ日当たりが良いし、寒々としたお部屋だったらそれほど日が当たらないことになる。ただこれはあくまでもその日が天気の良かった時限定である。
お部屋探しで一番大切な事は「すべて希望通りの物件は見つからない」ことである。お部屋探しは恋愛と一緒で最後は妥協である。譲れない優先順位上位をクリアし、総合的に妥協点が一番少ないお部屋が一番だと思うのだが、私の個人的な意見として最後は直感的な部分も少なくないように思える。よく私は「そこに住むイメージが沸く物件」を決め手の一つとしておススメしている。恋愛も第一印象ってことだろうか?