物件を決める際によくある値段交渉であるが、空室期間が長い物件や同一建物内で複数室の空室がある物件は賃料交渉し易いし、集客が見込める繁忙期や退室したばかりだと難しかったり・・・と様々である。ごくごく当たり前のことだが「人気物件は下げないし、不人気物件は下げる」ってことだろう。ただ最近よく見掛ける「内覧する前に賃料交渉」はあまり効果が無いように思われる。このような場合、一番効果的な交渉は内覧した後に「○○円に値下げになれば決めます」だと思う。
ちなみに予算内でも時々値段交渉をされる方がいる。気持ちはとても分かるけど、私は心の中で「予算内じゃ~ん」と思ってしまうが、ただそれも上記のような「交渉し易い物件」であれば可能な場合もあると思われる。
また希望条件の中で多いのは「洗うスペースが欲しい」「トイレットペーパーが濡れるのが嫌」等の理由で「風呂・トイレ別」である。ただ浴室とトイレが一緒になっているユニットバスにも案外利点もある。そもそも24時間のうち、トイレ・風呂を利用している時間は、それほど長くはない。室内で過ごす方が断然長いので、ユニットバスにした分、室内が広くなった方がいいかも知れない。
また以前入居者さんが「掃除が楽」とも言っていた。また最大の特徴としてユニットバスは人気がないので、その分賃料が安い物件が少なくない。その点を考慮した上で、風呂はシャワーを浴びる程度であればユニットバスもそれほど悪くはないと思う。ちなみに新小岩には銭湯がいくつもあるので、たまには銭湯に出掛けて見るのもいいかも知れない。
【新小岩駅にある風情ある銭湯】
また隣室騒音については最近とても問い合わせが増えている。私が個人的に思うことであるが、賃貸用建物であれば、鉄筋コンクリートは別として「マンション(鉄骨)とアパート(木造)ではそれほど変わらない」と思う。それよりも構造上、隣室との接点がどうなっているのか?を確認した方が良いかもしれない。つまり隣室とは「壁一枚なのか?」「収納や風呂・トイレが間に入っているのか?」によって随分変わって来る。ただあくまでも共同生活であるので、生活音が聞こえて来ない物件はまずない。近隣住民と仲良くしてしまうのもひとつの方法である。そうなると騒音がただの生活音となるだろう。
【左は隣室との接点に押入れがあり、右は壁一枚】
そして物件探しでいつも話すことであるが、「自分がいいと思う物件は大抵他の人もいいと思う」である。 そう言われるとまた悩む。だからそんな時は「ご縁があれば大丈夫」と信じて検討してみましょう。焦りは禁物であるが、ある程度の即決力は必要である。