映画「第三の男(1949年公開)」を観た。
【解説】 第二次大戦後のウィーン。親友のハリー・ライムの招きでこの街を訪れた作家のマーチンは、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。ハリーの死には三人の男が立ち会っていたと言うのだが、その三番目の男の正体を追って、マーチンは独自の調査を開始する。陰影や構図を凝らしたサスペンス・スリラー。同名のTVシリーズ(主演マイケル・レニー)も製作されている。
テーマ曲と地下道とラストシーンが有名な作品で、母がとても好きだったので、幼い頃から何度か観たことがあったが、今回初めてしっかりと観た。まず冒頭から夢中になる。当時としてはとても奇抜なストーリーだったことだろう。地下道でのこまめな画面の切り替えが緊張感を高め、白黒ならではの陰影の迫力にトレヴァー・ハワードの渋さ、アリダ・ヴァリの美しさが加わり、実に面白い作品であった。
ちなみに小学生の頃、母の誕生日に「第三の男のテーマ(ハリーライムのテーマ)」のレコードをプレゼントしたことがある。