雑誌「pen」で特集されていた「いとしの歌謡曲」のタイトルに惹かれて購入した。
私の中では歌謡曲と(歌手が自ら作詞作曲する)ニューミュージックとは勝手にジャンルを別にしていたが、この本ではトシちゃんもサザンも大滝詠一も宇多田ヒカルも区分されていなかった。聖子ちゃんや明菜、キョンキョンは特集が組まれるほど、別枠の扱いに非常に納得しながら、興味深くページをめくっていると頭の中では自然とザ・ベストテンやトップテンの映像が流れ、欧陽菲菲、太田裕美や岩崎宏美が次々と出演してくれる。
台詞ばかりの「港のヨーコヨコハマヨコスカ」のあの衝撃について妻と会話が弾み、伝説のバンド・はっぴいえんど解散後の大滝詠一や松本隆の功績、阿久悠の詩の世界に改めて感動する。そして読み終えて、私の中では歌謡曲と言えばやはりジュリーだな~と思いつつ、改めて昭和歌謡を聴き直したいな~と思い始めた。しばらくしたらきっと携帯プレーヤーは「昭和歌謡」で満タンになるだろう。(明日につづく)