映画「鬼龍院花子の生涯(1982年公開)を観た。
【解説】宮尾登美子の同名小説を五社英雄が映画化。夏目雅子のセリフ「なめたらいかんぜよ」は流行語となった。土佐の侠客である鬼龍院政五郎は、大正10年に松恵という養女を取った。松恵は政五郎の身の回りの世話をしながら成長する。政五郎は末長という男と対立していたが、末長の妻が経営する料亭からさらった娘つるを妾にした。つるは翌年、政五郎の娘を出産。娘は花子と名付けられた。花子が女学生になったころ、政五郎は高校教師の田辺と知り合い意気投合、十六歳になった花子の婿にしようとする。しかし田辺は松恵と愛し合うようになっていた。
2008年1月に本ブログに登場しているように、これまで何回か視聴した作品であったが、放送されると知るとつい録画予約してしまった。まあ~相変わらず仲代達矢を始め、岩下志麻、室田日出男、夏木マリが惚れ惚れするほど実に格好いい。
それぞれにドラマがあり、血縁関係によって微妙に異なる愛と優しさに満ち溢れている。鬼龍院夫妻のそれぞれの「ごめんぜよ~」が心に響く。
「人間一生二万日、どうせ死にに来た世よ。なんちゃ未練はないきや」と決闘に挑むシーンやあの有名な「なめたら いかんぜよ」まで最後まで土佐弁に痺れまくるいい作品であった。