今月12月末を持ちまして損害保険・生命保険の代理店業務をすべて終了することとなりました。
旧興亜火災の代理店研修生として損害業界へ入ったのが1985年の冬、当時私はピチピチの19歳でした。保険の営業なんて出来るのだろうか?と迷う暇もなく、話はとんとん拍子で進んで行き、それから27ヶ月の研修期間を経て卒業し、代理店となりました。また1997年から生命保険の取り扱いを開始しました。それまで一切他人の釜の飯を食べたことがなかった私にとって「井の外」の空気は実に新鮮で、書類の書き方を始め、会社組織の動き方、コンプライアンスや様々な業務の流れ等のそれらが現在の不動産業で大いに生かされています。また社員さんや代理店の諸先輩方からは社会人としてのマナーや作法等をたくさん学ばせて頂きました。
会社は日本火災との合併を経て、2014年9月に損保ジャパン日本興亜へと二度の合併がありました。興亜火災時代からのお客様を始め、挨拶状を作成しながら、お一人お一人のこれまでのお付き合いの長さを思い返しております。ノルマのあった研修生時代は友人・知人に無理を言って加入して頂いたり、色々お客様を紹介して頂いたりと皆様のお力添えのおかげでここまで続けてこられたと改めて感謝しております。
先日たまたま旧小岩支社の前を通った際、懐かしくてついシャッターを押してしまいました。私が通っていた頃は、新しいビルではなく古い建物で、途中からこの新しいビルに建て替えられました。すでに売却されましたが、ふと社会人になってからの年数とほぼ同じ時間を携わった保険業界とのお別れは少し寂しさを感じます。またお客様からの「ご苦労様」との言葉をたくさん頂戴し、ただただ恐縮しています。中には不動産業も終了?と声をお聞き致しましたが、これからは今まで以上に不動産業に邁進して参る所存であります。尚、マンション・アパートの入居者様用の火災保険につきましては、一部を除き、少額短期保険にて取り扱っておりますので、引き続き当社にて取り扱い致します。
これまでご契約して頂きましたたくさんのお客様、またたくさんご指導を頂きました社員の皆様、32年間誠に有難うございました。