歌を聴くとその当時の出来事が鮮明に蘇ることはよくあるが、全てが良い思い出ばかりではない。
悲しい曲もあるのだが、中でも何とも嫌なことを思い出す曲もある。
私にとってそれは1985年3月に発売された山下達郎の通算14作品目のシングル「風の回廊(コリドー)」である。
当時19歳で仕事を始めたばかりだった私にとって、やりがいも右も左もそしてこれからも分からなかった頃で、仲間たちと意味もなく馬鹿騒ぎしたり、取り立ての免許で夜な夜な出掛けたりしていた頃によく流れていた曲である。私にとって何とも実に退廃的な時期だった・・・そんなことを先日観た映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」で思い出した。時期としてはそれほど長くはなかったのだが、それはそれなりに経なければいけない大切な時期でもあったのかな?と今となっては懐かしく思い出す。
ちなみにホンダのインテグラのCMソングでもあった。懐かしい。