東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業49年を迎えました不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「碁盤斬り」

2024年09月29日 09時31分37秒 | 映画の話

映画「碁盤斬り(2024年公開)」を観た。

【解説】「孤狼の血」「凶悪」の白石和彌監督が初めて時代劇のメガホンをとり、「ミッドナイトスワン」の草彅剛を主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。古典落語の演目「柳田格之進」を基に、冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描く。身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進は、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、かねて嗜む囲碁にもその人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心がけている。そんなある日、旧知の藩士からかつての冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選ぶが……。草彅扮する格之進の娘・お絹を清原果耶が演じるほか、共演には中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼ら豪華俳優陣が集結。「凪待ち」「クライマーズ・ハイ」の加藤正人が脚本を手がけた。

落語でもよく聴いたことがあった柳田格之進だったので公開中に観に行く予定だったが映画「あんのこと」同様にタイミングを逃し、そしてあん同様にサブスクですぐに観ることが出来た。以前からやろうと思っていた囲碁は昨年からアプリで日々学習していることもあり、とても親しみやすく視聴開始。前半は萬屋との交流と共に穏やかに流れて行き、娘(清原果耶)が実に健気である。また落語とは異なり吉原の大女将(小泉今日子)の登場や妻への復讐が付け加えられているが、格之進の主家への帰参については描かれていない。ただ親子共々汚名の晴らし方が現代では何とも歯がゆく感じてしまう。格之進の清廉潔白の精神はとても素晴らしいことであるが、本作品でも落語でも登場する「水清ければ魚棲まず(あまり清廉すぎるとかえって人に親しまれないことのたとえ)」が示すようにその結果、彼が置かれた現状は本人はもちろんのこと周りの家族や彼の部下たちに不遇の人生を送らせる結果となる。志は大事であるが、やはりある程度の融通だったり遊びの重要性は大切なのだろう。真面目と生真面目は一文字違いであるがとても大きな違いがある。ただそんな彼が賭け碁で店賃を支払えなかった際に娘が身代わりに詫びさせるのは彼の精神と反する気がした。

白石和彌監督作品は「孤狼の血」の他にも「日本で一番悪い奴ら」「ひとよ」と私好みの作品で楽しませてくる。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする