南こうせつの歌で「九州へ帰る友へ」という曲がある。
1980年9月に発売されたシングルB面曲で1976年の武道館ライブアルバムにも収録されている。10代で初めて聴いてから30年以上が経ち、50代になって改めて聴き直すと、歌詞には九州(くに)へ帰る友人に対して東京に残る主人公が「傷つくのはきまって君の方」「いつか会おう 優しい友よ すべてが笑い話になった時」とエールではない歌詞が続くことに気が付く。
発表された年は作詞した喜多條忠が29歳、南こうせつが27歳である。その友は同じような夢を持って20代で上京したものの、夢破れて帰ることになった。何度も説得を試みたものの最終的に帰郷することになり、「もう少し東京でやってみる」主人公は後悔するであろう友人へ向けての惜別と寂しさの混じった20代ならでは曲なんだろうな~と思った。もしこれが40代、50代で作ったのであればまた違った歌詞になるのだろう。
私も間もなく50代後半に差し掛かる。少しずつ色々なことが笑い話になるのだろうか?
今日はYの誕生日。もうあの頃のことはお互いにすっかり笑い話だね。