試合時間の短縮を目指し、今シーズンからメジャーリーグでは様々なルール変更がされた。
中でも投球時間制限「ピッチクロック」に注目されている。ピッチャーはキャッチャーからの返球を受けて走者ありで20秒、走者なしでは15秒以内に投球しなければならず、打者は制限時間8秒前までにピッチャーに向いていなければならず、打席中のタイムは1回となり、制限時間を過ぎた場合、投手はボールカウントが打者はストライクカウントがひとつ追加される。ピッチャーのけん制の回数も制限され、1打席の間に3回目のけん制が失敗した場合はボークが宣告されてランナーは次の塁に進むことが出来る。その他にも極端な守備シフトの禁止され、4人の内野手が二塁ベースの両側に2人ずつ配置することを定められ、内野を5人で守るシフトや、強打者に対する外野の4人シフトなどは禁止され、また選手のけがの防止や盗塁の増加のためベースの大きさが従来の15インチ四方から18インチ四方に変更され、およそ7.6センチ大きくなった。その結果、昨シーズンと比較して今シーズンのメジャーでは盗塁数が倍増され、試合時間は約26分ほど短縮された。
ピッチクロックは女子ソフトボールではすでに導入されている制度で、投手と打者の駆け引きは大事だとは思うが、先日熱狂したWBCですら感じた野球の試合時間の長さについてほんの少し光が見えた気がする。サイン交換のピッチコムと合わせて、さらなる時短が進むと嬉しい限りである。日本でも近いうちに導入されるだろうが、どうせなら世界大会のたびに滑りやすいと言われる世界基準のボールに統一すればいいのにと思う。
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