映画「新幹線大爆破(1975年公開)」を観た。
【このチラシは持ってる】
【解説】新幹線の乗客を人質にとった爆弾脅迫事件が発生した。爆弾は走行中の新幹線に仕掛けられており、列車の速度が時速80キロ以下になると爆発するという。巧みなポイント切り替えによって、新幹線は速度を維持したまま南下していく。だが、その終点は間近に迫りつつあった……。『スピード』という洋画が大ヒットしたことがあったが、それを20年ほど前に先取りした作品。
1ドル300円時代の作品で、国鉄、警察そして乗客たちからやたら怒号や罵声、叱責が飛び交う。あり得ないほど捜査ミスを繰り返し、挙句の果てに大事な設計図面が火災で焼失してしまう始末。ストーリー設定はとても良いのだが、犯人・高倉健の回想シーンがやたら多く、中だるみしてしまう。そもそもの犯行理由が乏しいので、冷血漢の犯人像だったら良かったかも知れない。そもそも一か八かの新幹線停車も大丈夫か?と不安になる決断で、そりゃ宇津井健も辞めたくなるわね。出演者がとても豪華で、特別出演の北大路欣也はちらっと映り、田中邦衛は「安住の地」である北海道のシーンで登場する。
ちなみに休日に観たのだが、隣で声だけ聴いていたテレワーク中の妻から「ずいぶん雑な芝居だわ」との声が漏れ聞こえた。