「夏休みの宿題を出さない」「校則を無くした」「通知表をやめた」との学校のニュースが度々報じられる。
自立性を尊重する意味ではいいことなのだろうけど、よくよく考えるとそれって学生にとってはなかなかのプレッシャーじゃないかなと思う。小学生の頃、担任の先生がいうことを聞かない私たち生徒に対して授業をボイコットして自由時間にすると言われたことがあった。最初は嬉しく友人たちとおしゃべりしていたのだが、教壇に座る先生の視線が気になり、そのうち「これってやばいことだよな」とひとりまたひとり教科書を広げて自習を始めた様子を思い出した。若者に対しての対応の仕方が年々非常に過敏になっている時代において、叱責することすらはばかれている時代である。叱られないってことはいい事ではなく、改めて本当にこれでいいのか?を自分自ら考える必要があるってことでもある。
ノルマを課さない企業も出始めているが、達成出来なかった時の気まずさと評価される喜び、張り合いとか目標達成への計画性、達成させる意地などが無くならなければ良いのだが・・・とまあまあ叱られた私は余計な心配をしてしまう。