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北海道で最も美しいジョウザンシジミ
このジョウザンシジミは翅表の青がとても明るくて、飛翔中はコバルト色に見えて、あたかもルリシジミ♂のようだといわれます。
コバルトジョウザンシジミと呼ぶ人もいます。
北海道で最も美しいとされるジョウザンシジミ個体群でした。
モンゴルや中国などでもこのような美しいジョウザンシジミは発見されていません。
道東のとある狭い発生地でのみ見られたようです。
見られたという過去形が示すように採集者が殺到して現在は絶滅したと考えられています。
ここのジョウザンシジミを大量飼育して秘密の場所に移植したとのうわさもあります。
蝶の愛好家たちは誰でも珍奇な個体群を発見した場合、発表したり他人にこっそり見せたりして大いに自慢したい気持ちと、そうすれば採集者が殺到して蝶がいなくなるのではといったジレンマが常にあると思います。
本当に微妙な問題ですね。
この♂裏面の斑紋については赤が目立たずさほど格好よくは見えないとおもいます。
これは、普通のジョウザンシジミですがコバルトジョウザンシジミの翅表がいかに明るいかがよくおわかりになるとおもいます。
ジョウザンシジミの話は尽きませんが、今回はこれでいったんおしまいにします。
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