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意外と蝶影うすい知床の夏と知床半島の蝶相
2017-8-6 (日) 晴れ 25℃
この日、久しぶりに知床を訪れていた。
天気もよし気温も十分なのだが意外なことには蝶は少なくほとんどみかけなかった。
知床半島ウトロ側、道路沿いのお花畑にも蝶影なく、唯一ヨツバヒヨドリの群落1カ所のみに多数のクジャクチョウとコヒオドシが吸蜜にきていた。
そういえば、知床には特に注目すべき蝶は少ない。
春先の知床のエゾヒメギフは一時期多かったが岩尾別川の台風被害のあと、めったに見なくなって久しい。
高山帯ではこれまでのところウスバキチョウ、アサヒヒョウモン、ダイセツタカネは見られず、羅臼平を中心に裏面が暗色調のカラフトルリシジミがいるのみでしょうか。
私が高校生のころ、羅臼平一帯に大発生したカラルリの渦を見たことがあります。
暗色調の裏面をみると羅臼岳のカラルリと判別可能と考えています。
かって高山植物が多かったという知床岬へ蝶の調査で文吉湾から上陸したことがあります。
当時、森重久弥の歌で知床の自然の象徴のようにもてはやされていた知床岬の高山植物は大繁殖したエゾシカのために食害され、鹿が嫌いなトゲトゲ外来種アメリカオニアザミ一色になっていてショックを受けました。
もちろん、たいした蝶はいませんでした。
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