北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

2019年度北海道昆虫同好会総会・懇親会

2019-12-05 19:09:47 | 蝶・昆虫・自然・同好会など
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2019年度北海道昆虫同好会総会・懇親会

  
     


2019-11-9(土) 雪 のち曇り


朝 7:20 車で女満別空港へ行く。 8:45 の JALで千歳空港へ。9:45 快速エアポートで札幌へ。うかつにもコートを忘れて背広だけで家を出てしまい氷点下の札幌は死ぬほど寒い。駅前のデパートでダウンの半コート購入。17000円。わが家にはダウンコート3着もあるのに。


午後3:00 ホテルニューオータニインで 北海道昆虫同好会評議員会。





各担当委員からの年次報告のあと、今年の北海道昆虫同好会大賞にはマーキングによるアサギマダラの生態観察結果を jezoensis に発表し続け、また道南でのヤマトシジミの発見などで大きな成果をあげてきた函館の対馬誠氏が選ばれました。

   
   オークションでミヤマカラスアゲハ越冬蛹を競り落としご機嫌の対馬誠氏。




トロピカル大賞には規制がきびしく日本人採集家が逮捕されたりした直後のエクアドルへあえて採集にでかけ奇跡的に無事帰国したX氏が推薦されました。



評議員会で話題になったのはカラフトヒョウモンが種の指定になるかもの噂。一時激減したものの近年、あちこちで昔より早い時期にゆけばかなり見られることがわかっており、会員一同 これまでのような環境省の一方的暴走や 無用な種の指定 はもう勘弁して欲しいとの思いが強いと感じました。




これまでのようなパターンでゆくと日本産蝶類の約40%(草原や里山の蝶中心に)が 近い将来、採集禁止になってしまう可能性があると言われています。



蝶に関していえば採集禁止のみで何とかなると思うのはあまりにも古典的な発想であり、もはや時代錯誤もはなはだしい。発想の転換が強く求められる。




午後4:00〜6:30  私はとある学術集会に出席。 以下6枚は森一弘さん撮影。


菱川会長の挨拶。









会計監査を報告するのは本物の公認会計士さんです。



とうじろうさんの乾杯。



7:30からホテルニューオータニインにもどって 北海道昆虫同好会懇親会に出席。

















今年は、本州方面からの出席がやや少な目であったが昨年とほぼ同じ程度の多数の出席者できわめて盛会でした。








近年会員の高齢化がすすみ今年も何人か鬼籍に入った人がいるため、この一年、入会者も多かったものの、全会員数は 差し引き +1 でした。








みなさん、この一年の経験や思いを存分に語っておおいに盛り上がり、会場のホテルが用意したアルコール類はたちまち枯渇、持ち込み自由のアルコールで宴もたけなわです。









恒例のクジです。何があたるか。




こんなの当たっちゃった。


CD 当たりました。


こんな本、当たりました。










こんばんわ。スタジオじぶりから来ました。 というのはウソ。




北海道昆虫同好会の出版物は エゾエンシス、ウスバキ、雪虫 があるが今年は試みにヤング会員たちが自由な発想で研究論文や随想などを自分たちで編集し、まとめた北蟲(きたむし)も出版された。独創的なりっぱな内容ばかりで今後が期待されます。








僕が北蟲(きたむし)を編集しました。




坂田潤一さんのエゾエンシスみたいなすばらしい編集ができるようにがんばりたいと思います。














今回は中学2年から大学1年まで、ヤング会員たちも出席し本当に頼もしい。




おおいに盛り上がった懇親会、長年釧路昆虫同好会での活躍がめだった網田先生の渾身の中〆挨拶。
 



懇親会、オークションのあと 私は 遠藤氏 坂田潤一氏 と近くの居酒屋で午後10時〜午前3時まで飲み放題でダベリング。もう閉店ですと店の人に追い出された。




この項、次の北海道昆虫同好会懇親会・オークションへと続く。





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北海道松前町で発見されたヤマトシジミ 補追

2019-12-05 01:31:12 | ヤマトシジミ

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北海道松前町で発見されたヤマトシジミ 補追


函館市の対馬誠さんから 松前のヤマトシジミについて 2019-11-30 さらなる情報のメールがとどきました。


函館市の対馬誠です。

先日は北海道昆虫同好会の総会、懇親会で少しの時間でしたがお話をすることができて嬉しかったです。

ブログに松前町のヤマトシジミ、掲載ありがとうございます。

若干、日付等が違っている部分がありますのでお知らせいたします。

山下寿春氏が採集したのは、2019年9月1日です。

その日は私と山下氏二人で松前町で迷蝶を探していました。

松前町で山下氏が採集したシジミを、その場で私がヤマトシジミと確認しました。

9月1日は1時間程で山下氏が3♂、私が5♂の計8♂を採集しました。

飼育した蛹は11月中旬に大半が羽化しました。

室内で気温が高かったので羽化したと思われます。

松前町で幼虫が越冬して来年発生できるのか?楽しみでもあり、不安でもあります。


今後も宜しくお願いいたします。




道新の記事から山下寿春さんが2019-9-1 に松前町で8匹のヤマトシジミを発見したと前ブログ記事で報告しましたが、実際はその日、山下さんが3匹、対馬さんが5匹を採集したということのようです。



種ヤマトシジミは亜熱帯から日本東北地方まで分布するとされていましたが、今回北海道松前町で140匹もが採集されたことから、もしかすると北海道に定着の可能性もあるのではとの期待もあります。



原色日本蝶類生態図鑑(Ⅲ) 保育社 p250 1983 によれば本種にはもともときまった越冬態がないと述べられています。



亜熱帯地方では幼虫は冬期でも摂食を続け脱皮、変態を行うが、日本本土では中齢〜終令幼虫で越冬する場合が多いとされています。



本州の暖地静岡県久能山下での越冬態調査では越冬態の多くが終令幼虫であったが越冬蛹も発見されたという。



もし土着とすれば、より寒冷な北海道での越冬態はどのようなものなのかも興味深いとおもいます。



今後の対馬さんたちのご健闘を期待します。





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