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海岸線に発生するエゾヒメギフチョウに思うこと
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201X-5-6(金) よく晴れた 15℃
よく晴れた。しかし風は冷たい。 朝9時 自宅付近のセルフで給油し、セブンイレブンで助六寿司を買ってエゾヒメギフを見に出発。
北見市の自宅から1 時間圏内のエゾヒメギフ発生地は数カ所あるが、昔と違ってどこも衰退しつつある発生地である。
かっては開拓農家の営みにともなう北海道ならではの里山的環境に毎年おびただしい数のエゾヒメギフが発生した。
本州方面で里山の衰退にともないギフチョウ・ヒメギフチョウが衰退しているのと似たような理由で北海道のエゾヒメギフも減少の一途だ。
今日はオホーツクの海岸線、波の音が聞こえる発生地へ向かった。
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よく晴れて知床の連山が蜃気楼みたいに美しく見える。
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オホーツクの長い海岸線のところどころに広がる背の低いカシワの防風林は、おそらく人為的な植林によるものが多いと思う。
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カシワ林にはゼフィルスも多い。
カシワの芽にジョウザンミドリシジミ越冬卵。
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林の中は海からの強風もおだやかで、林道が整備されたり時々林道沿いの笹刈りなど里山的な手入れが行われる。
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林道沿いや沢筋の湿ったところには笹が入り込まず、オクエゾサイシンなど林床植物が群落を作ってエゾヒメギフの発生地となる。
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蜜源としてはフキノトウやエゾエンゴサクが豊富にある。
しかし、この発生地のエゾヒメギフチョウも、近年急速に減少しつつある。
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理由は恐らく複合的で、林道整備や草刈りが行われなくなり、その結果、笹の繁殖など自然環境の変化が目立つ。
もしかするとすぐ近くに広がる広大な畑に用いる大量の農薬の影響などもあるかも知れない。
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エゾヒメギフが羽化しようとする時期に突然襲来する異常寒波や、思わぬ大雪なども発生数に大きく影響するかも知れない。
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文字通りお馬鹿な、猛烈ネットマンが連日やってきて根こそぎ採集してゆくと、翌年の発生数に多大な影響を与えることは想像にかたくないが、自然環境に大きな変化がなければ絶滅することはきっとないだろう。
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私個人的にはエゾヒメギフ展翅標本を道内各地ごとに金太郎飴みたいにズラリ並べて悦にいった時期もあったが、今にして思えば完全に飽きてしまったせいもあるが、実に愚かなことをしてきたものと思う。
きっと時代の流れが昆虫趣味を、採集行為に何となく嫌悪感を感じさせるような、そういった方向へと向けさせている可能性があると思う。
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私は、最近はエゾヒメギフに関してはデジカメ撮影が主体になってきました。
しかし、ネットマンを完全に止めることができないでいます。
それは、釣りと同じで採集するという本能的な快感が忘れられないからです。
それでも最近ではネットしても、特別標本にすべき何らかの意味合いのない個体はすべてリリースしています。
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ここに写真を示したエゾヒメギフチョウも手持ち撮影後、リリースしました。
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