モンゴルにおけるParnassius phoebus ミヤマウスバシロチョウの分布
Parnassius phoebus ミヤマウスバシロチョウはアポロウスバシロチョウによく似るが, より小型でしばしば small apollo とも呼ばれる。
世界的にはとても広い分布域に生息している。
すなわち、ヨーロッパアルプス、ウラル山脈、シベリア、カザフスタン、 モンゴル、中国、北米のカナダ、アラスカ、 さらに米国のユタ州、ニューメキシコ州まで実に広大な分布域を持つ。
とても広大な分布域がゆえに、本種は何と亜種が 120 も記載されており、これらの再検討をしようと思えば、まさに気の遠くなる作業になりそうだ。
モンゴルにおける既知産地。
モンゴルでの既産地としては北西部山岳地帯ではタボンボグド山、エルゲチンオール山地、トゥルゲン山地のハルヒラー山で採集されている.
ハンガイ山脈ではオトゴンテンゲル山山麓で多数観察されている。
ハンガイ山脈では、オルホン川源流域、カラコルム附近、ソバガラハイルハンウスト山、ツェンケルジグール温泉近くの峠に記録が多く、ウブルハンガイとの境界のトンゴロック峠でも多数採集されている。
カラコルム付近の草原でも記録があり、ムルンからフブスゲル湖にかけての草原や山地帯にも分布している.
フブスグル湖付近には産地が多い。
これら以外にも産地は多数あると思われるが、今のところモンゴル における分布の全貌は調査が不十分です.
今回、提示したのは全てモンゴル最西部国境の湖ホルガノールに近いモンゴルアルタイの エルゲチンオール山高山帯産個体群です。
Ergetin Ohr Mts. 遠景。高山帯へは馬で到達します。
すなわち、中国、カザフスタン、ロシアとの国境付近で採集したものです。
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