にほんブログ村
にほんブログ村
エゾシロチョウ超異常大発生、オホーツクの海岸線の森
キタキツネ物語をはじめ多数の動物の写真集を出している竹多津実さんが、オホーツク沿岸斜里町でのエゾシロチョウの大発生を写真集にして出版していました。- エゾシロチョウ オホーツクの丘の群舞 竹多津 実 著 北海道新聞社 1994 -
1992年、初夏、実は私もこの大発生を実際に見ました。当時、仕事で何度も斜里町を訪れていたのです。汽車の窓から見ました。
まるで海岸線の背の低い森全体がおびただしい数のエゾシロチョウに白く覆われ、羽ばたく蝶たちのせいでその森全体がわさわさと動いているかのように見えました。
これはなんとか記録しておきたいと強く思いましたが、仕事の関係で時間はとれず、撮影機材は愛用の ミノルタ α-9000 しかありません。今のようにデジカメで容易に撮影できるような時代ではなく、残念に思っていたのです。
その後、しばらくしてこのすばらしい写真集が出版され、私はびっくりすると同時にとてもありがたくおもいました。
竹多津さんは必ずしも蝶の専門家というわけではないようですが、この蝶については造詣が深く、当時、まだ斜里町に住んでおられ、いちはやくこの異常大発生をつぶさに観察し、素晴らしい映像で記録してくれていたのです。
興味のある方は是非この写真集をご覧になってください。きっと南陽堂にはあるのではないかと思います(当時2200円)。
何故、こんな大発生が起こったのか、原因はさだかではありませんが天敵のコントロールが効かない状況であったことは想像にかたくありません。
北見あたりでエゾシロチョウを飼育すると、幼虫のほとんどがアオムシコマユバチにやられていることすら稀ではありません。
この写真集ではエゾシロチョウの天敵があまり出てこないところをみると、まさに天敵による発生量のコントロールが効かない状況であったのではないかと考えたいところですが如何なものでしょうか。
にほんブログ村
にほんブログ村
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます