北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

終戦の日のキタベニヒカゲ  その壱  ベニヒカゲの撮影、苦戦。

2015-11-12 20:47:36 | キタベニヒカゲ
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2015-8-15 (土)  晴れ 23℃
 
ベニヒカゲの撮影、苦戦。
終戦の日のキタベニヒカゲ  その壱

 

今日は終戦記念日だ。敗戦記念日と言わないのは負けた国のせめてもの意地であろうか。

戦勝国たちは誇らしげに戦勝記念日と言い、たいそうなパレードなど行って祝う。

道東では 蝶愛好家にとっては お盆、終戦記念日、というと一般的にベニヒカゲの最盛期を意味する。

AM11:20 我が家から車で30分ほどの北見市郊外の産地へベニヒカゲ(キタベニヒカゲ)を見に出発。時々曇るがおおむね晴れている。 

途中、川をみると先日の大雨による大増水はほぼ治まっていてヤマベ釣りによさそうだ。 

一方、大雨や集中豪雨のあとは倒木とうせんぼや、林道が荒れたり崩壊していることが多くちょっと気がかりではある。ワレモコウの見える草地にゴマシジミがあちこちに飛んでいた。

ほどなく、今から20年ほど昔、おびただしい数のベニヒカゲが見られたとある林道に到達。

ここにきたのは本当に久しぶりで自然景観はずいぶん変わり、まさにうっそうとした森に変身していた。

最初、林道の右沢をつめていったが蝶は少ない。ウラギンスジヒヨウモン、ミドリヒョウモン、ギンボシヒョウモンなど撮影しながら進む。 

蝶は少ないがメスグロヒョウモンだけはよく目につく。この蝶は従来北海道東部では稀種であったが、この20年ほどのあいだにどんどん増え続け、いまや北見の森には、いたるところ普通に見られる。





かわりにクモガタヒョウモンが完全に消えた。地球温暖化によるメスグロヒョウモンの北上であろうか。

いよいよ林道終点付近までえんえんと山を登ってやっと最初のベニヒカゲ1♂発見、しかし、かなり素早く、早く高く飛び、たちまち見失う。

もう一頭現れたが、車や人の動き、物音に敏感で同様にたちまち見失ってしまった。

その後いくら待っても次のベニヒカゲがこないので林道を下り始めた。日溜まりでヨツバヒヨドリに吸蜜中のベニヒカゲ1♂をやっと発見、ネットした。

一般的にこの時間帯のベニヒカゲはとても敏感。

発見しても撮影最適距離までの接近困難、物の気配に敏感ですぐ逃げる。

仕方なく最初は手のひら写真にならざるを得なかった。

しかし、少ないながら、ときどき良いモデルになってくれるのもいた。 














アリさんがちょっかいをかけにきた。



アブがひどくうるさい。油断するとじくっとやられたりする。みなさんご存じのとおりアブに二種類いて黄色いのがしつこい。






  この項、続く。



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