正月も過ぎて小正月に各地で開催される伝統の火祭り「左義長」が大磯北浜海岸で行われ、見てきました。
「大磯の左義長」は、道祖神(セエノカミサン)の火祭りで数百年の歴史を有し、国指定の重要無形民俗文化財に指定されていて家内安全・無病息災を願ってきました。
今年も北浜海岸には、9地区の道祖神と高さ役13mの「オンベ竹」の周りに火櫓(サイト)が設置され、ダルマや松・竹、しめ縄、正月飾り、書き初めなど縁起物が飾られて夜の海岸を鮮やかに彩っていました。
6時半に恵方の方角の点火口に点火され、夜空に火が上る壮大な火柱となり、火柱が高く舞い上がり書初めや縁起物が大磯の空を赤く染めて約30分で燃え尽きていました。
火柱が燃え尽きると、火の粉や煙がサイトの周りに飛び散って、暑さを感じる様子となっていました。
サイトの燃え上がった炎がオンベ竹に届くと、ふんどし姿の若い衆が火の周りに集まり「ヤンナゴッコ」と呼ばれる綱引きが行われ、そり型の台に乗せられた悪堂と疫病神が押し込められた「仮宮」を海に引き入れて引き合いを行って、疫病神を払う壮観な姿が見られ、多くの観客から声援が飛んでいました。
9基のサイトが燃え尽きるまで約30分の短い火祭りでしたが、大磯の空に火花が飛び散る壮大な寒さを感じない火祭でした~
海岸近くの住宅街にも、多くのぼんぼりが飾られて、伝統の大磯の火祭りの景観が見られ、賑わいとなっていました。