吾妻山の菜の花ウオッチングの後、吾妻山から二宮西南部の石仏や古刹をぶら散歩してきました。
吾妻山の階段を下った梅沢口の入口には、小さな祠の神明社があり、社殿の両脇には10頭の馬頭観世音や地神塔、五輪塔などが安置されています。
吾妻神社から長い階段道の参道を降りた梅沢口に鎮座する「神明社」には、祠の両側に10体の道録神や馬頭観音、五輪塔などの石塔群が安置されています。
梅沢口から約2km程先の相模国の延喜式内社の一社の相模国二之宮と称される「川勾神社」に立ち寄り、参拝してきました。
「川勾神社」は、相模の国十三社の二之宮に当たる創建2000年前と言われる古刹で、町名の由来にもなった二宮の氏神様となっています。
参道の山門は、茅葺きの神門で由緒によるとこの門には隋神の神様が宿るそうで「隋神門」と呼ばれ、門内には仁王像ではなく二体の神様の隋神像が見られます。
境内には、巳の年を祝う大小の絵馬が掲げられています。
本殿も歴史感ある姿で、本殿の西側と東側には、西五社と東五社が祀られています。
川匂神社に参拝して近くの切り通しの脇の西光寺前には、昔は、でこぼこだらけの道だったので、子どもが転んで、袖が切れても怪我が無かったことから、袖を切って供えたという伝説から、「袖切地蔵尊」と呼ばれた地蔵尊が祀られて、安全スポットとなっているようです。
西光寺の本堂前には、樹齢500年のかやの木が聳え立ち、「生かせ命 今を生きる~」生命力高い神木で、その周りにはユニークな14体の彫物や石灯籠が設置されています。
本殿横の不動橋の脇には、不動滝が流れ 慈母観音が置かれています。
不動橋を渡った三宝洞内の慈光殿には、多くの石仏が祀られていて、聖なる仏の世界となっています。
西光寺を後にして、東海道1号線脇の茶屋薬師堂前には、庚申塔、道祖神、馬頭観音、笠付き三猿像など13体の石仏群が鎮座しています
押切坂上の旧東海道には、東海道一里塚の史蹟の江戸より十八里の一里塚石碑が立ち、むかし道の史跡となっています。
押切坂の茶屋旧道の路傍にも、道祖神の双体像が見られます。
旧東海道近くの梅沢海岸は、砂浜ではなく美しい石海岸となっており、過つて「湘南ビーチマラソン」が毎年開催された想い出のビーチで、このサンドビーチではなく石浜で、この日もエメラルドグリーンの海面に白波が寄せる美しいロックビーチをビーチウオークしていました。
梅沢海岸から旧東海道に戻り、小澤観音堂前には、道祖神や五輪塔、地神塔など石塔が設置されています。
二宮駅の南口前には、ガラスのうさぎを抱いた「ガラスのうさぎ少女像」が設置され、80年前の第二次世界大戦時に、駅近くで機銃掃射を受けて父を失った少女時代の悲しみを乗り越え永遠の平和を願う様子の姿が見られます。
二宮の路傍には多くの石仏が残されており、吾妻山や梅沢海岸の光景と共に、湘南の美景や石仏などの歴史を感じながらのぶら散策を楽しんでいました。