第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表選手が決定した。
今回は、監督選考の過程からいろいろ騒がれた経緯があり、選手の第一次選考でも、選ばれる前から辞退する球団もあって、最終選考がどうなるか関心を持っていた。
サムライジャパンに残った28選手には、誰を見ても代表選手として素晴らしい選手ばかりであるが、最終選考から外れた5人について、外野とマスコミからあれこれとうるさい異論が出てきた。
報道によれば、松中、細川、栗原選手などは、アキレス腱、ひじ手術、肩痛などの体調回復が完全ではないといわれており、外部からは知る由もないが、まず順当な選考だろう。
ところが事もあろうに、機構内部の野村監督が痛烈に非難しているそうだ。
スポーツ新聞記事によれば、楽天の岩隈や田中を外したら「只じゃおかない。原の家に火をつけてやる」とか、松中・細川が外されたことに、 「俺が使えと言ったから、外されたのか?」とか、稲葉が4番になった事に、「えらい出世したな。俺にお歳暮を贈ってくるのかな?」などと言いたい放題である。
ボヤキか放談か知らんが最後は『原もそこまで緻密な事を考えてる監督か?お坊ちゃんにしか見えない』と言いたい放題である。
余程、監督に選ばれなかったことに頭に来たのだろうか?逆恨みか?
マスコミを使ってのボヤキや恨み節は、今に始まったことではないが、このような発言を面白おかしく報道する方にも良識を問いたい。
どこかの球団は、選手を出さずに早々と全員辞退を表明した。
ファンは、名実ともにベストメンバーで戦い、各球団が私見を超えて協力して戦うのが筋ではないのか?
こんなぶつぶつ異論を唱える非協力的な指導者には、コミッショナーも指導力を発揮してほしいと思う。
プロ野球は、子供達のアイドル的存在であり、応援しているのだ。
こんな発言を見て純粋な子供達はどのように思うだろうか?
各球団・選手・関係者が一致団結して勝利に向うべき時に、『後方から鉄砲撃つな』と言いたい。
関係者の猛省を促したい。
大人の社会でのこんなお粗末が、今のいじめなどの陰湿な社会へ繋がるのではと危惧している。
勝負は水物であるが、戦う前からこのような非協力的な球団指導者がいるとは、全く情けない。
スポーツマンシップを発揮して、プロ野球全体でサポートして2連覇を目指して欲しいものである。