健康志向と地球環境にやさしいと、自転車ブームは依然として高いようだ。
自転車通勤(ジテツウ)とともに、マイペースで気軽に、且つカッコいい運動としてスポーツ系サイクルに、
人気が集まり、売れ行きも大変好調だそうで サイクリストの一人として大変喜ばしいことである。
そんな折に、誠に残念ながら自民党の谷垣総裁が『多摩川サイクリング・ロード(多摩サイ)』で対向車と接触して、転倒し怪我をされたというニュースが走った。
谷垣総裁と言えば、政界では知る人ぞ知るベテランサイクリストとして、自転車行脚の遊説などで有名である。
『多摩サイ』は、関東近辺のサイクリストにとっては、古くから最高の乗り場であった筈であるが、
多摩川沿いの人口も増えて、最近は散歩族などの歩行者や、ママチャリで密集しているそうである。
名前は、「サイクリングロード」であるが、とてもスポーツ系サイクルが、走れるロードではないようだ。
今や近隣住民の散歩道であり、当然のことながら歩行者優先となり、最早 スポーツバイクはとても走れるロードではない。
湘南地区にも、湘南サイクリングロードや境川サイクルロードなどがあるが、同様に歩行者優先である。
昨今の事情は、ブームにより自転車愛好者の急増と幅広い年代に拡がり、バイクの性能向上もあり、
事故件数と、且つ大事故が増えているようである。
最大の原因は、利用者のルール違反と自転車利用環境が追い付いていない事であろう。
ルール違反やマナーの悪さは、管理者もいつも実感しているが、その殆どは「まさか、自転車で、こんな重傷事故になるとは 思ってもいなかった・・」と、全く自転車による事故への意識がないのである。
警察による指導・取締りも、自動車程の厳しさが足りないと思うが、今や更なる厳しい指導が必要では?
自転車環境の整備は、欧州の環境と比べて余りにも劣悪であるが、これは直ぐには期待できない。
谷垣氏の事故をキッカケとして、安全に自転車が乗れる道路環境の整備が進む事を期待していきたい。