MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

浮世絵で春の江の島詣

2018年05月12日 | 絵画
藤沢浮世絵館で開催中の浮世絵展「浮世絵で春の江の島詣」を観てきました。
今回は、藤沢のランドマークである江の島をテーマにした江戸時代から江の島へ集まる多くの人々を描いた浮世絵など名作56点が展示されていました。






今回は、「東海道五十三次コーナー」・「藤沢宿コーナー」・「江の島コーナー」・「企画展コーナー」の4コーナーで歌川広重や喜多川歌麿など名浮世絵師の作品が観られました。

「東海道五十三次コーナー」では、歌川広重の「東海道五十三対で読み解く宿場の物語」をテーマで、歌川国芳、歌川広重、歌川国貞の作品19点、日本橋から大津までの宿場にまつわる逸話や故事を反映した人物を描いた素晴らしい絵図が展示されています。


広重の「東海道五十三対 興津 田子の浦風景」で、風光明媚な田子の浦が描かれており、「田子の浦に うち出でてみれば 白砂の 富士の高嶺に 雪は降りつつ・・・」の光景を連想する構図でした。


広重の「東海道五十三対 金谷」の金谷宿から大井川を籠に乗って遊女が渡る場面が描かれています。


「藤沢宿コーナー」では、「歌麿作品にみる江戸の風俗」をテーマに、初公開の喜多川歌麿の8点の美人画作品が展示されています。


歌麿作品の「風流遊覧宝船之図」で、七人の美人と若衆が七福神に当てはめられ縁起物と共に描かれています。


歌麿の「女織蚕手業草」の作品で、当時相模の国で盛んに行われていた養蚕業の様子が描かれています。


「江の島コーナー」では、「あこがれの江の島道中」をテーマに広重や魚屋北渓など10点の作品が展示されています。




江戸時代には、大山詣と共に江の島は一大観光地として人気スポットだったようで、憧れの地であった江の島や七里ヶ浜の大波や白波がの風景が描かれています。


明治時代には、江の島の実景や和服姿の女性や洋服姿の男性も描かれています。


「企画展示コーナー」
では、広重や瓜生昌延など多くの作者の18点の名作品が展示されています。
二代目広重の「相州七里が浜 江の島金亀山遠景の図」では、江戸時代には、美しい風景が楽しめる行楽地として現在と同様人気スポットだったようで、江の島詣での女性の光景が描かれています。


広重の美人東海道シリーズの「東海道五十三図会 藤澤」の作品で、藤沢の宿場風景や江の島名物のお土産を籠に乗せている図絵です。


当時の貝細工を中心とした江の島の人気土産の作品も展示されています。


浮世絵に描かれた藤沢宿や江の島の光景を観て、改めて相州の人気の街であった湘南の風景を実感してきました。
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