浅草神社の三社神輿の巡行を見送った後、浅草寺に戻り境内や伝法院通りなどの名所を巡ってきました。
浅草寺の本堂の妻面には、金色の万字紋飾りや蟇股・猪目懸魚が飾られて、華やかな光景が見られます。
薬師堂前の池端には、金の龍が舞い降りて浅草寺の山号になっている「金龍山」ゆかりの「金龍権現」や浅草寺の守護神の「九頭龍権現」が鎮座しています。
修復された五重塔の上には相輪が輝き、東京スカイツリーとコラボした美しい光景も見られフォトスポットとなっています。
「銭塚地蔵尊」では堂内に六地蔵尊が安置されており、その塔の下には寛永通宝が埋められているそうで名前の由来となって金運祈願スポットとなっているようです。
銭塚地蔵堂の右には、「カンカン地蔵」というユニークなお地蔵様も鎮座しており、小石でカンカンと打つとご利益があるそうで、原形を留めていませんが、金運成就の地蔵となっています。
地蔵堂の裏にも、優しいお姿の石の地蔵様が見られます。
本堂裏に回ると、浅草ゆかりの明治時代の歌舞伎役者の九代目市川団十郎の「暫」の勇ましい姿の銅像が立ち歌舞伎芸のシンボルとなっているようです。
浅草公会堂前のオレンジ通りの「スターの広場」には、大衆芸能に貢献された芸能人の手形が並べられており、毎年増えていますが、現在も約350名近いスターの手形とサインが配置されています。
スター広場の中央で、美空ひばりや雪村いずみ、五木ひろし、北島三郎など昭和の名スターの手形が見られました。
浅草六区道には、六芸神(唄神・奏神・話神・戯神・演神・踊神)の銅像が祀られて大衆芸能の街として人気スポットとなっています。
浅草公会堂前のお店の屋根上には、現在も鼠小僧次郎吉像が飾られていました。
オレンジ通りに繋がるたぬき通り商店街では、明治時代には多くのたぬきが出没していたそうで、観音様の慈悲で心休まる街となって招福開運の街となり「願かけたぬき」が12匹の狸像がユニークな姿で通行人に呼び掛けています。
浅草神社の馬道通り側には二天門は、浅草寺の東門として切妻造りの朱色八脚門の構造で、色鮮やかな猪目懸魚や扁額が飾られて、国の重要文化財の景観が見られます。
二天門には、持国天と増長天の二天王が武装した姿で見守っています。
二天門横には、東京大空襲で焼失して再建された際に、以前の門跡地から掘り出された旧二天門礎石が現在も原形のまま保存されています。
宝蔵門横には、江戸時代の代表的な仏像の「濡れ仏」と言われる「勢至菩薩」・「観音菩薩」の「二尊仏」が鎮座していますが、変わった帽子をかぶりその穏やかな表情が見られます。
弁天山の弁財天を祀る弁天堂前には鐘楼があり、現在も早朝に打ち鳴らされているようで、江戸の名鐘の「時の鐘」と称されています。
二天門近くの公園には、巨大なcっ地球を模した玉石の上に動物の頭部の銅像を埋め込まれた「石の舟」モニュメントが設置されています。
隅田公園からは、この日開業10周年を迎えた東京のシンボルタワーのスカイツリーが天に向かって聳え立つ姿が見られ、三社祭と共に江戸東京の晴れやかな日を祝っているようです。