猛暑も和らいだ先日、久しぶりに鎌倉五山第一位の名寺建長寺をぶら散歩してきました。
総門の扁額には、巨の字に筆の勢い余って書かれた「巨」の字に点が加えられた不思議な文字が見られますが、この点は「百貫点」と呼ばれて貴重な価値の高い文字だそうです。
三間二層式の三門にも巨大な扁額が掲げられ、楼上には、五百羅漢が安置されていて、門をくぐると心身が清められると言われています。
三門の横には、茅葺の鐘楼に巨大な鐘楼が吊るされており、鎌倉三名鐘・国宝となっています。
三門の先の仏殿には、本尊の地蔵菩薩坐像が祀られていて、堂内の天井には約200枚近い天女や花、鳥の絵が描かれており、彩色豊かな光景は厳かさを感じられます。
この日は法堂は閉じられていましたが、その先の方丈(龍王殿)の「唐門(勅使門)」は、10年前に修復されて金色の装飾が施されて光り輝く姿となっています。
方丈の裏には、開山・蘭渓道隆が江戸時代に作庭したと伝わる心字池の美しい庭園が見られます。
方丈から半蔵坊へ向かう参道には、可愛い石像も設置され由来は不明ですが、魅せられていました。
その先には、禅宗当山開祖の達磨圓覚大師坐像が勇ましい姿も見られます。
参道の左脇には、「虫塚」には、やぐらや虫のオブジェが多く設置されて、虫の日(6月4日)には、虫供養が行われているようです。
参道の先の約250段の階段を登り、建長寺の鎮守と言われる「半像坊大権現」に向かいます。
階段の最後の山腹には、大小12体の天狗像が迫力ある姿で見守っています。
登り切った山の中腹には、大権現が祀られて霊験あらたかな御祈祷所となっています。
大権現前の展望台からは、建長寺の境内や富士山、鎌倉海岸が望める絶景ポイントとなっていますが、この日は、富士山や海岸は見られませんでした。
参道脇には、巨大なカエルさんも何かを睨んでいるようです
建長寺近くの県道脇には、建長寺の鎮守様と言われる「大六天社」が鎮座し、一般開放されていませんが、急階段の上には、第六天神が祀られているようです。
第六天社の近くの「長寿寺」は、既に閉門されていましたが、足利尊氏の菩提寺で、建長寺の塔頭となっていて、石像や草葺の御門など歴史観ある景観が見られます。
約2時間のぶら散歩でしたが、鎌倉の名所を巡り鎌倉の歴史を学ぶ機会でした。
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