第11回を迎えた旧東海道藤澤宿の蔵や町家の文化遺産を会場にした現代アート展が開催中で、三会場のアートを巡ってきました。
藤沢宿には、多くの歴史的建造物に指定されている貴重な旧家が保存されていますが、今回は、三つの蔵や庭園を舞台に7人のアーテイストの作品が展示されていました。
「関次商店 」は、国の有形文化財に指定されている元穀物屋ですが、現在は、パン屋さんとして営業中で、蔵の名残の土壁などが残されるパンの蔵 ・石蔵では、古い雰囲気の中で斬新なデザインのアート作品が飾られて異次元の世界が演出されています。
関次商店会場から「旧福元屋呉服店」へ向かう途中の緑の散策ロードでは、多くの道祖神や石仏が残されており、旧藤沢宿の貴重な遺産となっています。
今年の会場ではありませんが、旧東海道沿いには幾多の蔵や商店など旧家の貴重な建造物が保存されています。
明治時代に疫病が大流行した際に疫病除けの神として建立された「厄神社」も地域の厄除け神社として信仰を集めているようです。
「旧福元屋呉服店」の内蔵と外蔵、栗の樹広場には、3人のアーテイストの作品が展示されています。
ペンや鉛筆、マーカーなどを組み合わせて龍を創り出した傑作で、蔵内に保存されている貴重な遺品とのインスタレーション作品です。
蔵内には、かつて嫁入りに使用された駕籠もアート作品のように映っていました。
栗の樹広場では、鉄筋や木材を組み合わせた作品が設置され 夜には光を放つデザインとなっています。
裏山の行幸碑の丘には、石碑の前に石膏と松脂で創ったケーキを連想するアート作品です。
遊行寺坂の一里塚にいある「有田家」の土蔵と味噌蔵では、二人のアーテイストの作品が展示されています。
蔵内では、蔵壁や床上にケモノとタテモノをテーマにした映像や造形作品のインスタレーションの空間が演出されています。
三会場のアート作品を巡った後、遊行通りの「蔵まえギャラリー」では、元米穀店の母屋と米蔵を使った人気のアートスペースで、この日も絵画や手作りのアート作品が見られ、作風などについて語り合っていました。
遊行通りのトランスボックスには、江戸時代の宿場の様子などを描いた「まち姿」の様子がラッピングされて藤沢のまち中は、色々なアート作品で彩られてアーテイステイックな雰囲気に包まれていました。
藤沢宿の歴史文化遺産を舞台にしたアート作品のインスタレーションの素晴らしさに感動していました。
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