防災週間を迎えて、藤沢市の総合防災訓練が行われ、地域の自主防災会を代表して参加してきました。
これまでも避難施設単位の防災訓練には毎年参加してきたが、今年は、我が地域で市の大規模な総合防災訓練が実施され、貴重な経験をしてきました。
今年は、『災害に強いまちづくりをめざして』をテーマに、救援物資輸送、避難者の輸送訓練、避難施設開設訓練、避難誘導訓練、自主防災会の災害対応訓練、など多彩なプログラムで実施されて、一般市民が約1000人以上の参加者があったようだ。
朝8時30分、『相模トラフ上を震源とするM7.9の大地震が発生』し、市内随所で家屋の倒壊や道路の損壊等の他に、ライフライン等の各施設に大きな被害が生じ、死傷者が多く発生したとの想定に基く総合訓練である。
直後に最寄りの避難施設が開設され自主防災会単位で集合し、避難施設の見学や防災倉庫の確認後、約100名を超す避難者が列をなして、約1Km離れた総合訓練会場の中学校へと向かった。
しかし、残念だったのは、避難誘導訓練にも関わらず、おしゃべりしながらダラダラと日傘を指して歩く様は、まるでウオーキング散策のようで、全く防災意識が感じられない人も多く、誘導係も必死に声をかける光景もあり、真剣身が足りないと感じていた。
総合訓練会場では、各施設から次々と避難者が集まって校庭内は、すぐに一杯となっていたが、ここでもイザ本番では、どうなるのかと不安が膨れ上がっていた。
住民による応急救護、テント設営、初期消火、炊き出し、医療救護、負傷者搬出、緊急物資搬送、バケツリレーによる消火訓練など様々な被害状況を想定した訓練が、一般住民と各種ボランテイア団体が一体となって行われたが、参加者がそれぞれに貴重な体験を行い、意識の高揚に役立ったようだ。
自分も、負傷者救出搬送訓練を体験したが、負傷者には意識不明者や歩行困難者など軽傷者や重症者を想定して、救出搬送を行うが、一つ一つの動作が命にかかわることが多く、緊張してスムースにとは行かなかった。
今回の訓練では、自衛隊の横須賀基地などから出動されて災害搬送の実演もあり、また、災害時の相互支援の提携先である松本市からの参加など、大規模な訓練で大変貴重な経験をしたが、一部では、訓練要領などが徹底しておらず、災害時には大丈夫だろうか?と疑問のあるものもあり、主催者にも一般市民にも大変貴重なものを残してくれたようだ。
訓練が終了して、この日の炊き出しによる食事が振舞われたが、参加者の皆さんは意外に美味しいね・・・と、満腹していたようだ。
我が自主防災会も発足して5年目を迎えているが、まだまだ防災意識が低く、設備も充分とは言えない。
今回の訓練を機会に、大規模災害発生時における迅速かつ的確な応急活動のための協力体制の確立や、地域との連携を活かした防災力の強化を図るとともに、一般市民の防災意識の高揚を図るきっかけとなってほしいと願わざるを得ない。
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