「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「不許葷酒入山門」

2010年06月05日 | 趣味・・エッセイ
     

いよいよ佳境に入ってきた「岩国検定、試験問題作成」。
メンバーそれぞれの知恵の絞りどころにさしかかってきた。

問題作成作業そのものは、極めて難儀な凸凹道ではあるが、一つひとつの問題作成に絡む、隠れたエピソードや歴史的背景など新たな発見が飛び出すこともある。のめり込みそうになる頭に、新たな知識や思いがけない新風が吹き込まれて笑い合う場面もある。汗みどろの暑さの中、一陣の涼風が吹き抜ける心地よさ感じる一コマである。

そのような角度を変えた話題が出ると、何はともあれ出向いてみる。
今回は、どこの寺社にもありすぎてつい見落としがちな「不許葷酒入山門」の石柱を、改めてこの目で確かめ、手で触ってみる。葷酒の本来の意味も飲み込む。
「ニラ・ニンニク・ねぎなど匂いの強い野菜類や酒は、修行者の浄念の妨げとなるから寺内に持ち込むなということ」
今更言うまでもなく、先刻ご承知であろうが復習の意味も兼ねて、改めてチェックする事柄も沢山ある。

というわけで、話題の場所に出向いてみる。これもいつも見慣れた光景なのに、目に沁みるようなやわらか緑が朝日に輝き青空に映えて、それはそれは心洗われる、もみじのもう一つの魅力を遠慮なくむさぼることとなった。
そんな見事な緑の中に、これまた陽を浴びて真っ赤に燃えるような緋色のもみじも見事である。

少ない上に硬くなりかけた脳みそをひっかき回しながら、あれこれ考える。
そんな頭をやわらか緑で癒してくれる反面、火がつくほどの緋色の激しさで気合いも入れてくれる。自然という季節の移ろいは、なかなか粋な計らいをするものだ。


コメント (7)
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