「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「負けて覚えることもある」

2010年11月13日 | 家族・孫話

孫兄弟が通う小学校区内に、400年以上に及ぶ伝統行事が伝えられている。 豊臣秀吉の朝鮮出兵にちなむ田浦相撲大会(でんぼすもう)。 地域の有志によって大切に保存されている。

四年生の兄ちゃんは、予選を勝ち抜いて本番の土俵に上がることになった。

選手が控えるたまり場ではジジにVサインを送る余裕も見せていた。 ところが、本戦取り組みでは見事に初戦敗退。 一発勝負のトーナメントその時点で「四年生でも優」の夢は破れた。 涙があふれていた。 立ち会いは悪くなかった。相手が小柄だっただけに少し油断があったか、思い切って突っかかったところを、相手は下がりながら引いた。相撲になる前に勢い余って手をついた。

でも、予選を勝ち抜いた賞品はもらって帰った。不本意な顔ではあったが、夕方我が家に見せにやってきた。 しっかり褒めてやった。 頭を撫でながら、ジジの蘊蓄も少しだけ吹き込んでおいた。

2年生のカー君は予選で悔しい思いをしていた。 その分、兄ちゃんの応援に力が入ったらしかった。 担任の女先生が「和来君は優しい子です。泣きべそかいていたので理由を聞いたら、兄ちゃんが一回で負けたから涙が出た」と教えて頂いた。 負けて初めて知る兄弟の思い。これは決して無駄にはならないだろう。 いつか兄ちゃんにしっかり話して聞かせよう。

控えで待つ姿や立ち会い寸前の姿には勝手にシャッターが切れた。 だが、あっと言う間に負けた瞬間はシャッターを押す指が動かなかった。 負けた姿はまぶたに焼きつけても画像には残さなかった。

誰よりもジジの頭の中に、負けの悔しさが残っていたのかな。困ったもんだ。

 

 

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