「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「変わらぬ手作業」

2012年12月17日 | ニュース・世相


       市内全域の投票箱が集められて                  
              
                       市選管より開票作業前、諸注意

        投票箱開封前、緊張の一瞬
               
                          集計開始、器用な手さばき  

師走のど真ん中、明日の日本、明日の国政の行方を占う衆議院議員選挙が行われた。 
投票所の一角に、仕切で囲うように設けられた報道関係者席。すぐ隣にお巡りさん。
全てマニュアル通り、勝手な行動は許されない。
指定された時間通りに席に着き、選管発表の公式データを待つ。

今回2度目の、国政選挙開票速報連絡員。
最初に手元に届けられる有権者数・投票者数・投票率などの「確定投票状況」を、集票センターに電話で報告し、了解を得ると一気に落ち着きが出てくる。後は、順次発表される速報データを正確かつ丁寧に報告を繰り返す。

普通に数値を読み上げるだけの簡単な作業のように思うのだが、速報データが回ってくると何故か、喉が渇くような緊張感に襲われる。
それもそのはず、こちらの発信データがたちまち電波に乗って全国を駆け巡るのである。しかも、候補者の顔は目の前に浮かんでくる。慎重を期さなければ、と。

会場のテーブルには、山と積まれたオレンジ色の小選挙区投票用紙。
係員が1枚1枚丁寧に名前順に振り分ける。こればかりは旧態依然完全な手作業である。人間の目と、指先の感触で名前の読み違いや重なりというミスを排除していく大変な作業である。その緊張が延々3時間は続く。

ことほど左様に綿密な手作業が行われ、時間を掛けて票数の最終結果が出される。
ところが、夜8時の投票〆切と時を同じくしてOO候補当選確実というニュースがテレビで流れる。バンザイの歓声が上がっている。まだ一票も開票はしていないのに。
この空しさはなんじゃろう。

そんなこんなを経て、結果はご覧の通り。あまりにも一方的な勝者と敗者に別れた。
これはこれで、勝者の奢りや我が儘、数による横暴がないよう見守らなければ。
それでも何でも、この閉塞感からはいち早く脱却したいと思っている。

コメント (4)
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